出版社内容情報
元は武家だが刀を捨て包丁に持ち替えた「のどか屋」の時吉。心にしみわたる一椀、一膳が運命を変えることもある。感動シリーズ第3弾
内容説明
刀を包丁に持ち替えた元武家の料理人時吉の「のどか屋」に天下一品の豆腐を卸している相模屋の主が病に倒れた。このままでは裏長屋の小さな豆腐屋の絶品な味がとだえてしまう。時吉と常連客たち、長屋の住人が起死回生の策で立ち上がった(表題作の『結び豆腐』)。時吉の小料理が人々の心をほっこり温める。書き下ろし長編時代小説。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。印刷会社勤務を経て1998年より専業作家。ミステリー、ホラー、幻想、ユーモアなど、多岐にわたる作品を精力的に発表する。2008年「火盗改香坂主税影斬り」(双葉文庫)で時代小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆちん
14
のどか屋シリーズ第3巻。2巻までは本タイトルが一番最初に来てたのに、今回は最後だったので何かしらあると思っていたら、そういうことでしたか。親の想い、子の想い、二つを結び合わせて素敵な物語になっています。今回は豆腐がメインなので豆腐料理がいっぱい。いろんな料理の仕方があるので勉強になりました。看板娘はさておき、看板猫はこれからも健在かな?2013/10/15
nyanlay
13
猫ののどかも加わって、更にのどかな雰囲気。ちょっと剣呑な場面もあり、一筋縄ではいかないのですね。今回の祝いの膳は、前作と違い、本当にお祝い、祝福の膳、一椀になり、良かった。若い二人の門出にこちらもホロッとしました。2016/09/07
紫鈴
12
今回はなんといっても看板猫ののどか、お運びのおつうが大活躍。どの話もめちゃくちゃ良かった。親子の情に淋しさも嬉しさもあり、どちらもホロリときてしまう。1巻に比べると時吉の硬さがとれてずいぶん柔らかくなった。おちよの居ないのどか屋を寂しいと感じたり、祝いの宴の帰り道。なんだか進展しそうなふたりが楽しみでしょうがない。☆52021/09/12
ひかつば@呑ん読会堪能中
12
のどか屋第3巻。今回は、意趣返しの危険なシーンや、ワルの豆腐屋と相対したりと、元武士としての姿も見せてくれた。ベタベタな人情話だけではなかったのは良かったな。2013/06/30
玲@灯れ松明の火
12
のどか屋第三弾。今回は新しいメンバーが増えました!看板猫の「のどか」です。和む~癒される~!しかも大活躍。お運びの「おつうちゃん」も評判のいい明るい子だったんですが、見事ご縁があり、お豆腐屋さんに永久就職決定!読み終わった後もホッコリ温かい気持ちになれる本ですね。2012/11/20
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