出版社内容情報
1879年米国。結婚適齢期を過ぎた天涯孤独なアビーは、生活のため、ある鉄道強盗事件で負傷した男ふたりを看病することになるが…
内容説明
1879年のコロラド州の田舎町。父の最期を看取り、生活のため仕事を探すことになったアビー。そんなある日、鉄道で強盗発砲事件が発生、負傷した男ふたりが町に運びこまれる。人手不足の医師が看病を引き受けてくれる者を募ったところ、アビーは義憤に駆られ、また謝礼も魅力的だったため自宅で面倒をみることに。ひとりの男は紳士的で好感を持てたが、より重傷な“強盗犯”の男とは反発しあうばかり。だがひとつ屋根の下で過ごすうち、本当に自分らしくいられるのはどちらかと気づいた矢先…。RITA賞受賞作。
著者等紹介
スペンサー,ラヴィル[スペンサー,ラヴィル][Spencer,LaVyrle]
1979年にデビューした米国のベストセラー作家。いくつかの作品は映像化もされ、RITA賞の受賞は『夜風にゆれる想い』など5作品ある。RITA賞を主催するRWAからその功績をたたえられ、殿堂入りを果たした。1997年には経済的な目標を達成したため執筆活動から退き、旅行や家族との時間を楽しんでいる。ミネソタ州スティルウォーターに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
矢田ふみえ
3
長かったけど、読めた。どうなるのかしらとドキドキしながら。ヒロインが、悪気がないんだけど自分の気持ちをおさえながら生きてきた人生。最後は、もう一人の彼に悪かったけど、まぁしょうがない。2018/10/14
kokorika
2
列車強盗と思われているジェシーとそれを阻止したヒーローと思われているディビィット。怪我を負った二人を看病するアビー。それぞれの心情やその時代の治療方法、暮らしぶりなどが丁寧に描かれているところはよかった。私的には中盤以降のお話展開があまり好きではなく、常識外れの示談金を受け取ったディビィットもあまり好ましく思えないが、最後は彼が可愛そうだと感じた。 2021/03/31
くろうさぎ
1
なんと!厚みが3cm以上もある!!こんな分厚い文庫本は初めてかも・・・・。そんなには感じなかったけど、長かったです。列車強盗の犯人で重傷を負ったヒーローとそれを看護するオールドミスのヒロイン。こんな時代で、33歳の独身の女性って生きにくかったでしょうね・・・。読み終わってみると、ヒーロー??この男って最初から最後まで自分勝手だった気がする。足の指をなくしてしまったデイヴィッドが一番かわいそうかも・・・・。2011/07/19
nayui
0
★★☆☆☆2011/08/30
u_ron
0
すごく長いけど、展開や表現に迫力があってぐいぐい引き込まれたので長さはそれほど感じなかった。前半のふたりの舌戦中に時たま飛ばす痛烈なジョークには思わず吹き出して笑ってしまった。結局身勝手なヒーローに終始振り回されっぱなしのヒロインだったけど、二人の男性の間で揺れるにはライバルの彼がショボすぎる~。甘くないけど味わい深い良作でした。2011/10/17
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