二見文庫 運命の夜に抱かれて

ウィリアムソン，ペネロペ【著】〈Ｗｉｌｌｉａｍｓｏｎ，Ｐｅｎｅｌｏｐｅ〉/木下 淳子【訳】

二見書房（2011/06発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 656p／高さ 15cm
• 商品コード 9784576110646
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

十八世紀初頭の米国。貧しさと父親による虐待から逃れるため花嫁募集の新聞広告に応募したデリアは、広告主の医者に一目惚れするが…

内容説明

１７２１年、ボストン。１７歳の娘デリアは父親の暴力から逃れるため、花嫁募集の広告に応募する。広告主である紳士的な医師タイに彼女は心奪われるが、実際に妻を求めていたのはタイの隣人だった。デリアは戸惑いを感じつつも恋心は胸にしまい、タイと共に未来の“夫”が待つメイン地方へ旅立つ。荒野を行く危険な旅でタイの勇猛な一面にふれ、想いをさらに募らせるデリア。一方タイも天真爛漫な彼女に惹かれはじめ、目的地を目前にしてふたりは一線を越えてしまう―その先に過酷な運命が待ち受けているとも知らずに。ＲＩＴＡ賞（ヒストリカル部門）受賞作。

著者等紹介

ウィリアムソン，ペネロペ［ウィリアムソン，ペネロペ］［Ｗｉｌｌｉａｍｓｏｎ，Ｐｅｎｅｌｏｐｅ］
大学で歴史学の学士号、放送ジャーナリズムの修士号を取得した後、米国海兵隊に入隊、大尉を務めるという異色の経歴をもつ。その後１９８８年に作家デビューして以来、複数のペンネームでヒストリカルロマンスを中心に執筆。巧みな心理描写に定評があり、１９９１年には“Ａ　Ｗｉｌｄ　Ｙｅａｒｎｉｎｇ”で、１９９３年には“Ｋｅｅｐｅｒ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｄｒｅａｍ”で、二度のＲＩＴＡ賞（ヒストリカル部門）に輝いた。そのほか多数の受賞歴を誇る実力派作家であり２００２年には“Ｔｈｅ　Ｏｕｔｓｉｄｅｒ”がアメリカでテレビドラマ化された（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[たまきら]

女性に権利なんかない時代。とはいえ男の命だって軽く、アメリカンインディアンにいたってはネズミのように頭の皮を持っていくと報奨金をもらえた時代…。そんな時代にたくましく生きる美女（14歳で酒場勤めを始めたせいで周りから売春婦扱いされる様には腹が立ちましたよ…）と、手遅れになるまで彼女を愛していることに気づかなかった男子のロマンスです。結構地雷設定なので、人によっては生理的にだめかもしれません。でも自分はアメリカの大地の豊かさに圧倒される興味深い話でした。男子はもう少し平手打ち食っても良かったと思うけど。

2020/01/27

[u_ron]

緊張の連続でちょっと疲れたけど面白かったです。でも後味がイマイチ。ナットが可哀想で･･･。彼も違う形で幸せになって欲しかった。それに先住民の残虐な行為は作者の創作だというからビックリ！おぞましいリアルな描写はロマ本には必要ないと思った。でもグイグイ読ませる力強さがある作家さんなので、次が出たら一応要チェックかな～。

2011/06/14

[くろうさぎ]

隣人の花嫁探しに行って、未亡人とよろしくやるのはいいとしても、花嫁としてつれてきた娘を勝手に売春婦と思い込み、手をつけるなんて最低の行為だと思う。しかも、その後も最低だわ・・・。残虐行為が多いのもちょっと・・・。ヒロインの前向きな思考はとってもよかったわ！ヒーローが嫉妬のあまりストーカーのようになってるのには、ちょっと笑ってしまったかも・・・。

2011/06/20

[ひまわり]

骨太な作品だと思います。襲撃シーンや残虐行為の描写が苦手な方にはおススメできません。頭皮の剥ぎ方とか知りたくなかった・・・

2011/06/12

[Mrs.涼子]

面白かったぁ。ヒロインがすんごくイイ！ヒーローが嫉妬に悶えるのが超ツボ！”痛い”のがNGの方はダメかも。他の作品も読んでみたいけど、やっぱり西部劇なんだろうか。

2011/05/27