内容説明
北町奉行所きっての凄腕同心・蔵間源之助は故あって「居眠り番」といわれる閑職に左遷され、暇つぶしに浅草寺の朝顔市にやって来た。これが新たなる「影御用」につながるとは思いもよらずに…。翌日、南町同心の不審死を告げられ、さらに御台所様御用人の旗本家から息女美玖姫の探索を依頼された源之助は…。
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961年、岐阜県岐阜市に生まれる。法政大学経営学部卒業。会社員を経て作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
139
居眠り同心 影御用「朝顔の姫」2巻。故あって閑職に左遷された、北町奉行所きっての凄腕同心蔵間源之助さん、前回同様杵屋善右衛門さんが裏御用の話を持ってくるが、南町同心の不審死の探索を未亡人より依頼された件とやがて繋がり最後に事件が解決される。源之助の倅や、妻、源之助の元で岡っ引きをしていた京次、京次の妻等源之助を取り巻く廻りの人々の交流も楽しいく描かれおり面白いシリーズかな。2015/03/19
nyaboko
2
「男性諸君。女とは、本人の意識とは無関係に恐ろしい生き物で、十分注意が必要である」という教訓本w 「イイハナシダナー」に騙されがちですが、その実相当悪女だと思うの。一方で主人公の妻は「ああ、男性の理想像ですね、ファンタジー万歳♪」な女性。女性に幅があるというか、極端というか…。そしておそらく主人公は著者の理想が入ってるのだろうけど「離婚したい男TOP10にランクイン♪」である。後味も悪女極れりでよろしくない。2014/10/06
まりりんりん
0
北町奉行所きっての凄腕同心・蔵間源之助はやんごとない理由により閑職に左遷され、今は趣味を探す日々。ある日、新たな趣味を求めて浅草寺の朝顔市にやって来た。そこで朝顔栽培に情熱を傾ける若夫婦と出会う。翌日、南町同心の不審死を告げられ、仕事のためにその未亡人と会うと彼女は夫は殺されたのだという。さらに御台所様御用人の旗本家から数年前、火事で焼け死んだと思われていた息女美玖姫の探索を依頼された。これらのまったくつながりがないと思われた事件や人々が少しずつ、繋がっていって、最後にすべての謎が解けた。面白かった。2011/08/04
Kentarou Takeuchi
0
典型的な捕物帳だがとても面白く読めた。複雑すぎる事件に都合も良すぎるが、ヒロインの一本筋の通った造形が全てを解決する。何も考えずに楽しめる著者と思っていたが、これは上質。2024/11/01
kikimimi01
0
☆32019/12/05