内容説明
休暇を終えて戻ってきたクロエは、家政婦として再び働きはじめた。職場は富豪一族が別荘として使う屋敷で、訪れる者は少なかった。だが、その日はプールに人の気配を感じて、はっとする。まさか、エイドリアン? 私の休暇中に事故で亡くなったはずなのに!彼女は立ちすくんだまま、日に焼けた体で泳ぐ男性を見つめた。やがて彼が誰なのか気づいてほっとする。この別荘の主人、デクランだ。彼はエイドリアンの兄で、カーステアズ家の事業を担う辣腕経営者。水から出た彼のたくましい腿には、長い傷跡が走っているのが見える。サングラスをかけ、頬にも傷のあるデクランの前に、クロエは進み出た。そしてすぐ、彼の目がほとんど見えていないことに気づく……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MOMO
1
少々説明不足に感じるところがあったけれども、結構好みの展開で面白かったわ。デグラン君の葛藤もわかるわぁ。だって、誰が大事な身内をストーカーだと思いたい?おまけに当人はこの世にいないんだから、お兄ちゃんがかばいたくなるのも判るわ。エイドリアン君も、最終的にわかった事実を考えると、かわいそうな奴だったしね。まぁ、だからといって彼のしたことが許されるわけではないけどさ。クロエちゃんは最初は欲望・妄想・暴走女かと思ったけど、きちんと職務をまっとうできる強い女性だとわかった後は、共感して読めたしね。 2013/01/11
ちゃろ
0
⭐⭐⭐事故で盲目になったヒーローとその家の家政婦がヒロイン。ヒーロー弟を巡って誤解がいろいろあってなかなかお互い素直になれない。ヒーローがちょっと短絡的でダメだったな。2014/01/29
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