内容説明
早くに両親を失い、家庭教師として身を立てながら、ひとり強く生きてきたアレクサンドラ。彼女はやむない事情から、ハンサムだが放蕩者として名高い伯爵ルシアンのもとで雇われることになる。アレクサンドラをひと目で気に入った伯爵は、従妹をレディに育てるという仕事のかたわら、愛人になって自分にも個人授業をほどこしてくれないかと持ちかけた。アレクサンドラはその言語道断な誘いをきっぱりと拒絶するが、やがてある事件をきっかけに、ふたりの仲は思いもよらぬ方向へと進みはじめる…。
著者等紹介
イーノック,スーザン[イーノック,スーザン][Enoch,Suzanne]
南カリフォルニア在住。1995年、英国摂政時代を舞台にしたデビュー作「The Black Duke’s Prize」で人気を集め、その後ヒストリカルロマンスを中心に多数の作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なつき
6
父と伯父の遺言で仕方なく伯母と従妹を引き取ることになった伯爵ルシアン。従妹を嫁にいかせるために家庭教師を雇うことにするのだが・・・。ルシアンの一言多さが素晴らしい。泣いてばかりのローズが鬱陶しく感じないほどです。ヒロインのアレクサンドラとのテンポの良い会話も楽しい。ワインセラーのシーンは特に面白い。ただ、ヒロインの感情の動きがよく分からない。伯父との再会であそこまで意固地を拗らせる理由も、手紙を読んで改心する理由も分からずちょっと置いてけぼりでした。女心って不思議(笑)2013/06/10
mao
5
帯の文で期待大大大で読んだため、評価低めになってしまった。放蕩ヒーロー。愛のために変わった?んー。尽くしてるというよりも、ワガママ伯爵がめちゃめちゃやって、自己満足してるだけという印象。ヒーローもヒロインも好きになれず、2人の会話も面白いよりもイライラして、なかなか読むのに疲れる作品でした。2016/11/04
びわ
5
ヒーローとヒロインの会話は面白かった。もう少し心情を深く書いてくれたら、共感できたかもなあ。かるーく読むにはいいかも。でも長いよ…2013/06/16
romance_holic
2
ヒロインは家庭教師。伯爵の従妹をレディにふさわしく仕上げるという仕事のはずが、放蕩者の伯爵からの誘惑をかわしつつも紳士らしく教育するという仕事も請け負う(?)はめになり、奮闘します。 読んでいて面白いのが、並行している教育の成果の具合。レディ教育はともかく、紳士教育のほうの成果が上がればあがるほど、ヒロインの気持ちは苦しくなってくる皮肉。二人の丁々発止のやりとりも◎。2010/04/12
優
2
どれだけこっぴどく振り払っても、白馬の王子様はどこまでもどこまでもこの手を取るため追い掛けてきてくれる、という女性の愚かな妄想を物語にするとこうなりますよね( ꒪ω꒪)2020/01/11
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