内容説明
ある事件をきっかけに、巡査ギデオンに密かな思いを寄せていた伯爵令嬢のジュリアン。一度は身分違いの恋とあきらめたものの、ある日の夜会で彼を見かけ、ジュリアンの胸はふたたび高鳴った。しかし、結局は両親の望む公爵との結婚を承諾してしまう。折しも、ロンドンでは女性が殺害され宝石を奪われる事件が続発していた。そんななか結婚式を2週間後に控えたジュリアンの警護のため、ボディーガードとして雇われたギデオン。ふたりは戸惑いつつも、つかの間ともに時間を過ごすようになるが…。
著者等紹介
ダレサンドロ,ジャッキー[ダレサンドロ,ジャッキー][D’Alessandro,Jacquie]
大学時代に理想の男性と出会い、卒業後結婚。現在は夫と息子とともにアトランタ在住。1999年のデビュー以来、コンテンポラリーとヒストリカルの両方を手がけ、20冊を超える著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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choco
9
巡査ギデオンに惚れちゃった伯爵令嬢のジュリアン。身分差をもどかしく感じながら、ギデオンもまた惹かれてしまう。互いの犬がまた飼い主を体現してるというか。作中「俺の給料の3ヶ月分」みたいに出てくるとこういう身分差物は読んでいて時代の厳しさを感じてしまう…。身分差物は大好きなんですけどね。どうしてもヒーローの愚痴に付き合う羽目になるというか。父親が犯罪者だし、ヒロインが迫ってくるたび、そりゃ苦しいよね。2018/04/06
沙月
3
シリーズ三作目は更にサスペンス度アップだが、やはり中途半端。そして、ここまで来ると疑いようもない、焼き直しのオンパレード。(1)個性(しかしどれも大体同じ個性)のある動物が出てくる。(2)犯人との対決で必ずヒーローはナイフを投げる。(3)犯人は必ず死ぬ。どうでもいい事に見えますが、こういう小さいネタが何度も使いまわされると物語全体の質が落ちるので、実力のある作家は同シリーズ内では絶対二度やらないとか、何かと気を使うものなんですが、そこらへんまったく配慮なく、ひたすら主役たちの心理描写だけが気がかりな模様。2011/05/09
romance_holic
2
ヒロインは伯爵令嬢、ヒーローは平民の巡査という身分差ロマンス。 両家の子女で、まさにいい子タイプのヒロインですが、親に結婚相手を告げられ、結婚が具体化してくると、自分の夢や希望がついえるのをただ受け入れるのは苦しく、少しでも幸せな思い出を作ろうと憧れの巡査に近づこうとします。 一方、ヒロインに惹かれていても、婚約者のいる女性とは距離を置こうとする清廉なヒーロー。ボディガードとしてヒロインのそばにいるうちに、ひとりの女性としての姿もわかってきて、自分が幸せにしてあげたい、だけど…という苦悩が切なかった。2010/07/31
りんりん
2
身分違いで、先がどうなるのか気になるのに、ぜんぜん先に進めないのは、だらだらと長すぎる本が悪いのか、眠たくなってしまう自分が悪いのか。ヒーローもヒロインも嫌いじゃなかったんだけど。2013/08/28
くろうさぎ
2
無慈悲な両親ですね・・・。娘ができたのは、染色体のせいだから、おまえのせいだろ!って父親に言ってやりたいかも・・・!最後はすごいバタバタと進んじゃいましたね~~!両親はどうなったんだろう?2010/02/17