内容説明
ナポレオン統治下のパリ。19歳の勝気な少女アニークは、イギリス侵攻作戦に関する機密文書を隠した容疑で、フランス警察にとらえられ監禁されていた。地下牢の暗がりのなか、彼女はあるイギリス人スパイに出会い、脱獄目的で協力するうちに心ならずも彼に惹かれていく。ようやく脱獄を果たし、追っ手に命を狙われながらも逃亡を図るふたり。アニークと男の距離は急速に縮まっていくが、その男はけっして恋してはいけない相手だった…激動の時代にゆれるヨーロッパを舞台に描く壮大なヒストリカル・ロマンス。
著者等紹介
ボーン,ジョアンナ[ボーン,ジョアンナ][Bourne,Joanna]
1983年に作家デビュー。リージェンシー・ヒストリカル・ロマンス部門賞を受賞した。現在は家族とともにアパラチア山脈のふもとで暮らしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キッチンタイマー
10
アニークはどうしてこれを持ってたのか、そうしなければならなかったのか、なぜその監獄にいたのか、イマイチ分からず。ただアニークのセリフがすごくフランス人。グレイがよくわからない男で掴みにくい。悪役フランス情報部ぶりに笑った。残念ながら読みにくかった。
たまきら
3
時代背景もおもしろいけど、この時代のスパイものっていう設定が興味深かった。主人公の女子がとっても好み。2014/04/02
みろん
3
スパイもの。設定だけが先走りした内容じゃなくて、全ての展開が話に生かされてるのがお見事。どちらも有能なだけにどっちが勝つのかとハラハラしながら一気読み。ここまで濃い内容とは思ってなかっただけに、余計に惹きつけられた感じ…。2010/01/07
romance_holic
2
とても読み応えある作品でした! 大満足。遠くから見ても、近くから見ても粗のない作品という印象。読みながら、私もヒーロー&ヒロインと一緒に逃亡の道筋をたどりながら、生死が紙一重の状況で、時には恐怖を押し隠し、勇気をかきあつめ、行動するような気分になりました。ヒロインが、想像上の人物なんて信じられないくらい。2010/01/27
りあ
2
ストーリーの旨さに脱帽です。汗臭い?話が大好きな私には最高でした。早く他の作品も出版して欲しいです。2010/12/31