二見文庫 めぐり逢う四季（きせつ）

ローレンス，ステファニー〈Ｌａｕｒｅｎｓ，Ｓｔｅｐｈａｎｉｅ〉/バログ，メアリ〈Ｂａｌｏｇｈ，Ｍａｒｙ〉/ダレサンドロ，ジャッキー〈Ｄ’Ａｌｅｓｓａｎｄｒｏ，Ｊａｃｑｕｉｅ〉/ハーン，キャンディス【著】〈Ｈｅｒｎ，Ｃａｎｄｉｃｅ〉/嵯峨 静江【訳】

二見書房（2009/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 538p／高さ 15cm
• 商品コード 9784576091518
• NDC分類 933
• Cコード C0197

内容説明

ある二月の寒い雨の日。商用でロンドンに向かっていたローグ・ジェラード子爵は悪天候のために旅を中断し、街道沿いの宿屋に入った。そこにいたのは、十年間音信不通だった幼なじみのリディア。あでやかな美女へと成長したリディアに魅了されるローは、心ならずも彼女の企みに巻き込まれていく…。ＲＩＴＡ賞受賞の『ローグ・ジェラードの陥落』をはじめ、十年ぶりに初恋の相手と再会し、その後二十四時間をともに過ごす男女の恋愛模様を、四人の実力派作家が四季ごとに描き分けた珠玉の短篇集。

著者等紹介

ローレンス，ステファニー［ローレンス，ステファニー］［Ｌａｕｒｅｎｓ，Ｓｔｅｐｈａｎｉｅ］
イギリスで科学者として４年間働いたのちにオーストラリアに移り住み、１９７７年に作家デビュー。以来、ヒストリカルロマンスの名手としてベストセラー作品を多数執筆する

バログ，メアリ［バログ，メアリ］［Ｂａｌｏｇｈ，Ｍａｒｙ］
ウェールズで生まれ、カナダで教職についたのち、１９８５年より執筆活動を開始する。シンプリー・カルテットシリーズなど数々の傑作を生みだし、多くの受賞歴を誇る

ダレサンドロ，ジャッキー［ダレサンドロ，ジャッキー］［Ｄ’Ａｌｅｓｓａｎｄｒｏ，Ｊａｃｑｕｉｅ］
ニューヨーク・アイランド出身。コンテンポラリ、ヒストリカルの両ジャンルに定評があり、現在はアトランタに住みながら精力的に執筆活動を行なっている

ハーン，キャンディス［ハーン，キャンディス］［Ｈｅｒｎ，Ｃａｎｄｉｃｅ］
カリフォルニア大学で美術史を学び、ソフトウェア会社勤務を経て１９９５年に作家デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ち～]

『10年間、音信不通となっていた一組の男女が再会、同じ宿屋に泊まりあわせ、24時間をともに過ごす』設定の、4人の作家による短編集。 【ローグ・ジェラードの陥落】豪雨から避難した宿屋に、ある使命を帯びて滞在していたリディア。10年前、思いを寄せつつも、若さゆえにリディアから逃げたローは彼女の計画を手伝う。若いからってあの逃げ方はイカンでしょ。とか言いつつ「10年前のあの日、リンゴの樹の下で、わたしは、きみのものになったのだから。」のセリフでアッサリ許しちゃう単純なワタシ。→

2019/11/03

[たまきら]

いや～やっぱりいいなあ。仲良しで実力を認め合っている作家さんたちが「同じ設定でお話を書いてみない？」という遊び心も素敵なら、同じ設定でヒストリカルなのに、それぞれがうっとりするようなロマンスを仕立て上げたところもいい。どのお話も素敵ですが、やっぱり４話の４０代カップルが紆余曲折を経て愛を再確認するところにじ～ん。

2016/07/06

[veri]

ローレンス、バログは期待通りの素敵さ！ローグ君の負けっぷりとリディアの女っぷりの良さったら！バログ特有の切なさとリチャードの真っ直ぐさ、ノーラの気骨もまた良くて締め付けられる。ダレサンドロも良かったけれど、上の二作品が良すぎて少し霞んでしまった。ハーンは初読み。サムが結構俗物というか小さい男な気がして、強くて素敵なウィリーには物足りない。ウィリーはサムには勿体無い！そして抱えた過去の重さを考えるとページ数少ない！もっとじっくり読みたかったなー。でも久しぶりにロマ本読めて嬉しかった！弾みがつくといいな。

2016/05/22

[たまきら]

4編が入っていておいしいです。しかも面白いのが、「10年ぶりに再会した男女が、1日で愛を確認しあう」という設定までおなじにする、というしばりで書いていること。好みはいろいろでしょうが、どれも素敵です。個人的には熟年二人の様々な過去を堪能できる「これからずっと」でしょうか。この人も読んでみようかな？といういいきっかけになりそうです。

2014/11/25

[ぽこ]

だんとつでメアリバログ「魅せられて」が良かった。１０年物のすれ違い、最高！！ラストはハラハラドキドキしながら読みました。

2014/07/06