出版社内容情報
我らが名探偵,カッレ・ブロムクヴィストが新訳と新たな挿絵で登場! 遊びと冒険の本格探偵児童小説.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
annzuhime
45
島外の図書館から取り寄せ。名探偵になりたいカッレ。ある夏の日、平和な村に1人の男がやってくる。怪しいその男を調べるカッレ。冴えた行動をとるくせに、やっぱり子どもだと思わせる友だちとの関わり。青春のキラキラした感じに探偵要素も加わって面白かった。CASA BRUTUSの大人も深読みしたいこどもの本100。2024/02/18
更紗蝦
40
『名探偵カッレくん』の新訳版です。旧訳版との大きな違いは、キャラクター名の表記が原語の発音に近くなって「アンデス」は「アンデッシュ」、「エーヴァ・ロッタ」は「エヴァロッタ」になったことと、挿絵が変わって登場人物が美形のイメージなった(カッレは美少年風、アンデッシュはスポーツ少年風になり、ビョルクとエイナルはイケメンな感じになっています)ことと、「甘パン」が「シナモンロール」と翻訳されていることです。旧訳版では「甘パン」があまりにも謎すぎて、私は「甘食のようなものか?」と想像していました…。2021/10/08
鐵太郎
32
何十年ぶりかで「名探偵カッレ」に再会。懐かしい。この本で「バラ戦争」という一見優雅な戦争のことを始めて知ったんだよね。名前の訳語が、エーヴァ・ロッタがエヴァロッタになり、アンデスがアンデッシュになってる。この方が原語に近いんだろうな。カッレがカール・ブロムクヴィストなのは変わらず。読み直すと、ミステリとしての手順、展開、推理、結末は、子供向けなのにお見事。こんな本を小学校以来また読めてよかった。2020/11/30
混沌工房
25
小学生の頃に読んだ『名探偵カッレくん』が新訳で出ていたとは。しかもイラストも新しく現代風になっていて、おしゃれで素敵。というわけで、ン十年ぶりの再読…話をまったく覚えていなかったので、新鮮。名探偵を夢見る13歳のカッレ・ブロムクヴィスト。隣家のエヴァロッタの親戚のエイナルおじさんが怪しいと調査をはじめる。そのかたわら、仲間のアンデッシュと三人でサーカス団を結成したり、敵対するグループとバラ戦争をしたり。事件の真相も児童文学だから血なまぐさくなくて、すっきりといい感じ。これは続編も読まなくては。2024/08/27
スイ
17
子どもの頃、ピッピもやかまし村も好きだったけど、リンドグレーン作品でいっちばん好きだったのはカッレくん! 探偵に憧れていた私にとって、カッレくんがどれほど輝いて見えたか…。 この新版もとても魅力的で、当時のワクワクを思い出せた。 推理と行動力は大人顔負けでありながら、子どもの無力さや怯えも持っているのが、また子どもの頃は共感できてよかったんだよねえ…。 今読むと、周囲の大人たちがカッレたち子どもを尊重しつつ守ろうとしているのがよくわかり、リンドグレーンの子どもに対する思いが伝わる作品でもあった。2019/12/20
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