内容説明
19世紀初頭。青年と偽りながらフランスで父の密輸業を手伝っていた“キット”ことクリスティンは、密輸を邪魔する英国人貴族の正体を突きとめるため、父に連れられロンドンに到着する。冷静沈着でハンサムな英国人貴族・エヴァートン伯爵のもとで潜入スパイとしてひとり屋敷に残されたキット。まもなくエヴァートンに女であるということを見抜かれてしまうが、なぜか伯爵はその秘密を守り、かくまってくれることに。相手の本当の目的を疑いつつも、ふたりの距離は日に日に近づいて…。
著者等紹介
イーノック,スーザン[イーノック,スーザン][Enoch,Suzanne]
南カリフォルニア在住。1995年、英国摂政時代を舞台にしたデビュー作『The Black Duke’s Prize』で人気を集め、その後ヒストリカルロマンスを中心に多数の作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あさひ.a
4
苦行だとわかっていながら再読。初期の作品らしいので、書きたいこと詰めこみすぎて、結果中だるみしました!って感じなのかもしれない。2016/08/12
ゆきわか
4
「ワーテルローの戦い」前夜の話。スパイものの話であるが、その時代の英仏の関係がよく伝わってきた。この本を読んでバイロンの詩集にも興味をもった。それにしても、ヒーロー仏語わかるのにとぼけちゃって。2013/02/25
あさひ.a
4
※あれ、どこか読み飛ばした?と不安になり、二度ほどふりだしに戻った作品。レビューの評価がわりと良いので、単に私には合わない作品なんだろうなと思います。2010/01/07
romance_holic
3
ヒロイン&ヒーローのフェンシングのような(笑)ある意味息の合ったやりあいが楽しい♪ 今回のヒーローは、改心した放蕩者といったかんじでした。任務と恋の板挟みに苦しむ姿がよかった(笑)です。 スーザン・イーノック未読の方には、「奪われたキス」をオススメ。こちらは放蕩者と氷の女王とあだ名されたヒロインのリージェンシーロマンス。2009/10/04
MOMO
3
結構分厚いせいなのか、それとも序盤・中盤の物語の進展具合が遅いせいなのか、なかなか読み進めずに、少々イライラ・・・まぁ、300ページを越えたあたりからは結構さくさく読めたので、それなりに面白かったんだと・・・ただ、終盤のキットちゃんの言動が少々くどく、しつこく、思慮に欠けたものが多くって・・・結局この嬢ちゃんって、賢いんだかバカなんだか、よくわかんなかったわ・・・だって、嘘ばっかついてたくせに、信頼されてないって嘆くし、命かかってるときに助けに来た奴に殴りかかるし・・・2010/06/30