内容説明
アメリカ、ケンタッキー州。養父母を相次いで亡くしたキャロラインは、幼い弟妹を一心に育てあげてきた。だがようやくその義務からも解放され、コンテスト入賞をきっかけに、世界を飛び回る写真家になるという夢への一歩を踏みだした。そんな折、元精神科医のミックが帰郷する。いつしか惹かれあい、口づけを交わすふたり。が、心に傷を負い、静かな暮らしを望むミックと、夢との狭間でキャロラインは揺れる。その矢先、彼女の身のまわりでは次々と不気味な事件が…。
著者等紹介
クランダル,スーザン[クランダル,スーザン][Crandall,Susan]
インディアナ州で生まれ、現在も生まれ故郷で暮らしている。元歯科衛生士として働いていたが、現在は執筆活動に専念している。デビュー作『ひとときの永遠』(二見文庫)で、RITA賞の2004年度最優秀新人作品賞に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まろ
1
人間関係の恐い部分があちこちにでてくるんだけど、全部が解決せずにふわ~っと終わってしまったような。火種が四方に残っている感じ。でも、人生ってそういうものなのかな?2014/07/07
くろうさぎ
1
過去に囚われてるヒーローとヒロイン。お互いに心を癒してあげられるいい関係なのに、、ヒロインの心の葛藤が大きくて・・・・。ヒーローがヒロインの為に心が大きくて辛抱強くてよかった!ジェイムズ君もいじわるしたりしなきゃ兄妹だったかもしれないのに・・・。2009/09/19
カサブランカ
0
32010/12/08
こえん
0
養親を亡くし義理の弟妹を育てるヒロイン…10才くらいしか違わないんじゃ大変さは想像を絶する。しかも作中では親離れならぬ姉離れの真っ最中…思わずヒロインに同情した。子育てからの解放と写真家として大きな世界で活躍することを願うヒロインが、精神科医を辞めて農場主になったヒーローとの関係でどういう決断するか結構楽しめた。2009/08/25
erie
0
ヒロインは写真家。八歳のときに実母をなくして農場主夫妻の養女となったが、二十歳のときいに養父母を失くし、義理の妹と弟を孤軍奮闘育ててきた。ヒーローは元精神科医の農場主。それぞれにトラウマを抱えたふたりは出会ってすぐに惹かれあうけれど、男性との深い関わりを避けているヒロインは逃げ腰。更に、ヒロインが撮影したカレンダーに写っている場所で次々に不審な出来事が起きる。メロメロヒーローが◎。サスペンス部分も、犯人の見当は早い時点でつくものの、なかなか不気味でよくできていた。2009/08/23