二見時代小説文庫 見切り―栄次郎江戸暦〈３〉

小杉 健治【著】

二見書房（2008/09発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 349p／高さ 15cm
• 商品コード 9784576081281
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

剣を抜く前に相手を見切る。それを過てば死―剣のみならず人との関係も要諦はその一点にある。知行二百石の家柄だが部屋住の身の栄次郎は、ある稽古からの帰途、何者かに襲われた。襲撃者はいずれも武士で、しかも剣の手練れ揃い。彼らは何者なのか？なぜ、自分を狙うのか？吉川英治文学新人賞を受賞した作家の人気シリーズ第３弾。書き下ろし連作時代小説。

著者等紹介

小杉健治［コスギケンジ］
１９８３年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。８７年『絆』で推理作家協会賞、８９年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。１９４７年、東京に生まれる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[chacha]

シリーズ３ 「栄次郎の恋」が良かった。萩絵のことが好きなのに諦めて許嫁といっしょにさせる。たしかにこれでよかったんでしょうが 切ないですね。しかし、近くに萩絵に似たおゆうが！さて、こちらの方はどうなるのかな。兄の栄之進にも家とは違う顔があったのですね。器が大きい？あくまでおぎん一筋なのが笑えます。

2017/10/21

[アンドレス]

栄次郎江戸暦第三弾。今回は三つの短編が収録されていました。 「栄次郎の恋」「兄の窮地」は栄次郎と栄之進の意外な一面が見れて興味深い内容でした。そして今回もミステリーとしても一流な作品として楽しめました。 亀戸天満宮の参道から龍眼寺、柳島法性寺妙見堂など、江戸時代はどんな景色だったんだろうなぁと想像しながら読むのも楽しみの一つです。 四作目以降も引き続き読みたいと思います。

2022/12/29

[あき]

大御所がちょっかい掛けたがってるのは相変わらずだけど、御落胤としてどうのこうのって騒ぎは一旦落着。惚れられることは多くても惚れる様子のなかった栄次郎に気になる女性が現れたものの許婚持ちで残念。兄、栄之進の意外な一面が可愛い。絆も深まってこれからの兄弟の絡みが楽しみだ。

2024/03/22

[Western]

主人公に女の影、惚れてしまいそうな女性が登場。 しかし、許嫁持ちとは残念でした。 それにしてもおせっかいが過ぎる栄次郎さん。 それがあってこその物語ともいえるが、軽く読めて少しひねりの効いた結末は楽しい。 剣の腕は一流、三味線の腕は気分次第てことか？ 間もなく名取となりまする

2023/12/16

[ひさか]

2008年9月刊。文庫書下ろし。シリーズ3作め。事件に巻き込まれた兄の栄之進の窮地を救う。兄との絆を強くした栄次郎が良かった。

2015/10/02