ニホンオオカミは生きている

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784576070964
  • NDC分類 489.56
  • Cコード C0095

内容説明

「100年前に絶滅」とみなされているニホンオオカミが生存!?大分の祖母山系で謎の動物に遭遇し、写真撮影に成功。在野の野生動物研究家による執念のオオカミ追跡ドキュメント!未公開の写真9枚も一挙掲載。

目次

ニホンオオカミの謎
祖母山系に「山犬」?
紀伊半島のオオカミ騒動
日本犬を飼う
「山犬」調査を開始
求菩提山のイヌ科動物
『仮説ヤマイヌ考』を書く
剥製探訪の旅へ
野生イヌと遭遇
今泉鑑定と諸見解
八木博との交流
野生生物保護学会
マスコミ報道とその反響
「張り紙」騒動
野生イヌの検証
追跡調査と成果
オオカミ・フォーラム
誰がニホンオオカミを滅ぼしたか?

著者等紹介

西田智[ニシダサトシ]
1940年、岡山県勝央町生まれ。岡山県立津山高等学校、北九州大学外国語学部米英学科を卒業後、1963年より福岡県立高校で英語科教諭となる。その後、福岡県教育委員会指導主事、教頭、校長を歴任し、2001年3月に定年退職。同年4月より北九州工業高等専門学校の非常勤講師として現在に至る。北九州大学在学中より生物学の古賀一夫教授の指導を受けて、野鳥の調査・研究を始め、1962年にはハヤブサが渡り鳥の群れを襲うさまを撮った組写真が朝日新聞に掲載され、「読者の新聞写真コンクール」準日本一を受賞。1959年より始めた鹿児島県出水市や山口県周南市八代に渡来するツルの研究は、ライフ・ワークと位置づけて今も熱心に調査を続けている。現在、北九州市門司在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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たまきら

48
ニホンミツバチを飼うなかで、学者よりもミツバチに精通してい在野の人々に多く出会ってきました。同時に、彼らの言葉の多くが研究者に「迷信だ」とか、「根拠がない」と言われ、何の評価も受けない状況にも驚いてきました。この著者が牧野 富太郎先生のようだと言っているわけではありません。けれど、そもそもニホンオオカミとは?という根本に疑問を持ち、興味深い写真を撮影している人がいるのだから、調査をしてみてもいいのではないでしょうか?オオカミに一番近いのは柴犬、という研究もあるんですから…。2023/01/11

つちのこ

33
宗像充著『ニホンオオカミは消えたか?』つながりで手に取った。表紙にあるニホンオオカミ?と思える写真を撮ったばかりに、孤軍奮闘する著者の姿が気の毒に思えて仕方がなかった。専門家でさえ肯定派、否定派がいる世界で、在野の研究者として存在を立証する難しさは想像以上である。突き詰めれば、やはり生け捕りしかないのか。「日本の国から二ホンオオカミを消してしまったのは、オオカミ学者を自称する動物学者ではないのか」…と、皮肉ともとれる著者の言葉が心に響く。ロマンで終わらず、実在を証明する日が訪れることを切に願いたい。 2022/09/27

jjm

10
Japan Times weekend editionニホンオオカミ特集を読み手に取る。どうしても生き残っていて欲しいという著者の気持ちはよく伝わってくる。一方でニホンオオカミ、ヤマイヌは明確に区別されているとは思えない(要するに特徴が不明確)。正式な4体の剥製は、その製作過程の良し悪しはあるにせよ、お互いにまったく似ていないことにも表れている。そもそもニホンオオカミなる固有種が存在したのかということすら個人的には疑わしく思えた。オオカミとイヌはDNAで区別できないというのは初めて知った。2021/07/16

J.T.

6
冷やかし半分で読み始めたのだが....。これは少なくとも10年前にはいたのではないだろうか。少なくとも少し前までの日本にはイヌ、オオカミ、そしてもう1種のイヌに近い生き物がいたのではないか.....と思い始める自分がいる。その自分の中での変化が楽しかった。仮にいたとしても頭数は少ないだろうから、大至急保護が必要である!と思って気づいたのだが、著者がこの本を発表した動機もそれだった。2017/11/11

yamakujira

4
九州の祖母山系で謎のイヌ科動物を調査していた男性が撮影したイヌの写真を、動物学者の今泉吉典がニホンオオカミだと同定するものの、追随する同意がないまま放置される。四国犬とか狼犬とか既知の犬種との形態的差異が指摘されても、いるはずがないという蒙昧な理由で調査をしようともしない学者たちには、イリオモテヤマネコを記載した今泉への嫉妬と不信を勘ぐってしまう。これがニホンオオカミだとしても、トキのように全頭捕獲されるよりは人知れず絶滅する方が幸せかもしれないな。この後20年、後日談はないのだろうか。 (★★★☆☆)2019/11/17

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