内容説明
夜空には無数の彗星が流れ、人々は凶兆かと恐れおののいていたが、癒し人として多くの病人を救ってきたブリンの胸はなぜか喜びに沸き立った。同じ頃、ノルウェー王の庶子で勇猛な戦士ゲージはノルマンディー公に請われ、イングランドに攻め入った。しかし親友のマリクが重傷を負ったため、ブリンが彼の治療をすることになった。絶望的かと思われたマリクだったが、ブリンの懸命の治療で回復に向かう。そんなブリンにゲージは惹かれるようになる。11世紀末、未開のイングランドで繰り広げられるゲージとブリンの激しい恋。
著者等紹介
ジョハンセン,アイリス[ジョハンセン,アイリス][Johansen,Iris]
全世界で2500万部以上の売り上げを記録するベストセラー作家。現在、ジョージア州アトランタ近郊に在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
37
11世紀イングランド。不思議な癒しの力を持つプリン。奴隷の夫からの暴力に耐え、領主の妻の看護をしていたが、戦争で捕虜となった領主により、商人であり戦士でもあるゲージに引き渡され、瀕死の重傷を負った彼の親友をその力で助ける。誰にも媚びず気高いプリン。頑固で荒々しくも、彼女を尊重し、守り、一心に愛するゲージ。魔女と恐れられる力を隠し、故郷へ帰る事を願うプリンをゲージはどう繋ぎとめられるか?そして、隠された宝と、領主リチャードの策略でどんどん話は盛り上がる。歴史、伝説、ファンタジーを絡めて読み応えがあった。2020/01/29
ちゃろ
6
★★★☆☆再読。癒し人プリンと戦士ゲージ。ゲージの戦士としての強さと優しさが同居し、プリンへ惹かれていくのがいい。夫に虐げられる女主人や魔女と思われ殺される母親。いろんな周囲の人たちのエピもあり壮大なストーリーでした。2016/08/21
星落秋風五丈原
6
癒し人として母を殺されたヒロインが奴隷としてノルマン王の庶子に出会いとにかくぐいぐい迫られる。ヒロインの先祖の名前が最後に明かされてびっくり。2014/10/26
ゆきわか
5
ノルマンコンクエストの時代のお話。ノルマンデイー公ウイリアムやマチルダなど歴史上の人物をからめて話が展開。それにしてもヒロイン先祖が、 伝説上有名人物だったとは・・・。ジョハンセン初読みであるが、印象に残るストーリーであった。2012/12/18
をり
4
女性が生きにくい時代に確固たる信念を持つが故に強情で思い込みが激しいヒロインと、そんな彼女に惹かれつつ独占欲丸出しの広大な心を持つヒーロー。ラスト、スピリチュアルな展開になってきて、そんな話だっけ⁇とビックリしたが、全体的には面白かった。2014/09/30