内容説明
豪華大型帆船がカリブ海クルーズに出帆した。同船にはテロリストによる飛行機墜落事件で夫と2人の子供を失ったリアナンと同じ事件で婚約者を亡くしたキール下院議員が同乗していた。リアナンは帆船の持ち主の接待役兼ブラックジャックのディーラーとして、キールは各国の重要人物のホストとして、乗船していた。リアナンは最初、夫と子供たちの死はキールのせいだと思うことで心の平静を保っていたが、次第に彼の男性的魅力に惹きつけられていく。しかし美しい大型帆船は、悲劇の大波に飲みこまれようとしていた…。
著者等紹介
グレアム,ヘザー[グレアム,ヘザー][Graham,Heather]
イリノイ州生まれ。現在はフロリダに在住。これまでに100冊以上の作品を発表し、ロマンス小説作家として確固たる地位を築いている。また、ニューヨーク・タイムズのベストセラー作家の常連でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みも
94
将来を嘱望された若き下院議員、そして、その友人である大富豪が所有する年代物豪華大型帆船の処女航海。そこに悲劇を背負った魅惑の美女が絡んでくれば、おのずと豪奢なロマンスが成立する。プロットはシンプルで登場人物も明快、且つ翻訳は平易で脳に浸透しやすい文章。あたかもゴージャスなハリウッド映画のようなエンタメ的面白さがあり、読了後は爽快。程よい煩悶、葛藤、歓喜、憎悪があり、中でも秀逸なのは、淫靡さを際立たせない節度ある文学的官能描写。典型的な流行作家による筆という感はあるが、決して安っぽいわけではなく巧さが光る。2019/11/15
chie-don
15
もっとロマンス~私にしかけてきて~♬たまには現実離れしたロマンスが必要なのよ~。ハイスペックでゴージャスなヒロインとヒーロー、立ちふさがる苦難、スレたところのないロマンスでした(・∀・)1985年刊行だもの。2019/11/24