内容説明
急がばロジック!今度は基礎固め編。「論理と心理のズレ」を検証することで論理的な思考力が強化されるトレーニングブックの決定版。
目次
第1章 ヒューリスティクス3部作―“みんな”はどう答えるか?
第2章 フレーミング3部作―“みんな”にどう問おうか?
第3章 常識vs論理の巻―罪、星巡り、掟。どこでどうズレたのだろう?
第4章 知らぬが仏の巻―予期と投機とゲームの理論
第5章 下手な鉄砲も数撃ちゃ進化論の巻―自然選択、観測選択、取捨選択
第6章 急がば確率の巻―偶然と必然と愕然と
第7章 論証を尽くして天命を待つ巻―憶説から仮説そして定説へ
第8章 天然情緒と人工知能の巻―心への3つの関門:脳/文化/対話
第9章 オメガ点の巻―無限に速く、無限に小さく、無限に確かに
著者等紹介
三浦俊彦[ミウラトシヒコ]
1959年、長野県生まれ。小説家。東京大学文学部美学芸術学科卒業。89年、同大学院大学院比較文学比較文化専門課程修了。現在、和洋女子大学教授。研究分野は、分析哲学、形而上学
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
119
経済行動学などの分野や意思決定の分野に絡んでくる設問が非常に多いと感じました。再読ですが結構覚えていました。前の2冊よりは分かり易い気がしています。今回のは論理学というよりも題名で書かれているとおり心理学的な観点で、盲点を突いている課題が多いという気がします。頭のリフレッシュになります。2016/12/06
臨床心理士 いるかくん
27
論理的に物事を考えるために。2014/06/16
磁石
16
心理と論理の違い。論理的な考えというのは、実に常識から外れている異端だということが分かる。新しい視点を得られるというのは、こういう事を言うのだろうと思う。色んなパラドクスの紹介ではあるものの、それがなぜパラドクスなのかをちゃんと説明してくれている以上、初心者向けだけとは言えない中身の濃さがある。2015/01/08
oDaDa
9
『論理パラドクス』よりも読むだけで理解できるので簡単だが、論理パラドクスの方が面白かった。閃きとかが心理学にはあまりないのかも。理系の教養がつく興味深い内容。2014/03/08
小木ハム
5
一気に読むとしんどいので毎日3~4題ずつで併読。身近な事柄に例えてくれているものもあれば、エントロピーの増大とかよくわからないけどわかった気になる問題もあったり。″あなたの答え″ではなく、″他の人はどう答えそうか″を考える問い掛け多数。人を動かすうえで、″人の無意識″にひもを引っ掛けて誘導するPR法は実生活でも使えそうだけど、自分には使いこなすアタマも柔軟性も無いです。関係ないですが『マイルドに搾取する病原体』というフレーズに思わずフフってなった。2017/04/27