二見文庫
ささやく水

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  • サイズ 文庫判/ページ数 458p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784576020525
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

親から継いだ大手デパートCEOの座と、だれもが羨む結婚話をフイにしたチャリティ。29歳にして燃えつきた彼女の新天地はシアトル郊外の海辺の町。桟橋の小さな書店がいまの城だ。エライアスもまたすねに傷持つ身。名うてのブローカーだった彼は、ある理由でこの町へやってきた。おりしもビーチには怪しげなカルト教団が出現。きな臭い噂のなか教祖が何者かに殺され、二人の恋のさや当ても思わぬ方向へ…全米ベストセラー作家のスタイリッシュ・サスペンス。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベルるるる

38
多分、十数年ぶりの再読^^ この二見文庫から出ていたクレンツのミステリーシリーズはみんな大好き。(ミステリーじゃなくてロマンス小説だと思うけどね。)オタクなヒーローも好きだったし、家族に振り回される主人公も好きだったし、表紙もみんなおしゃれだったな~。あの頃のクレンツは、何を買ってもハズレがなくて、読んでて楽しかった。2017/07/05

糸車

38
何度も読み返しているとどこに焦点をあてて感想を書いたらいいのか迷う。とりあえずクレンツは変人でありながら魅力的な男性を書くのがうまいと思う。エライアス、可愛いって言われたのがそんな屈辱かい?(笑)ベッドじゃなくてお布団…、このくだりを読むと(昔、お布団じゃないと雰囲気が出ないと主張する新婚さんの男性がいて、ひとしきりその発言が職場で話題に)どうしても思い出し笑いをしてしまう。チャリティの元婚約者を形容する大きすぎる発言に対する反応も。本人には不本意かも知れないけれど、可愛げのある男性っていい。2017/05/18

ち~

31
大手百貨店のCEOだったチャリティは突然のパニックに襲われ、全てを投げ出した後、埠頭の小さな書店を営んでいた。そこに現れたミステリアスな名うてのプローカー、エライアス。彼もまた、なぜか同じ埠頭で小さな雑貨店の店主としてやってきた。不思議な哲学思想(?)に忠実で常に沈着冷静、寡黙なエライアスだが、チャリティとの出会いで少しずつ調子を狂わす。「可愛い」の一言に苛立ち、料理対決を挑むとか、徐々に素の姿を見せ始めてからがオモシロかった。でも結局、事件解決に導いたのはヒーローじゃなくてヒロインだったよね?2017/09/05

seri

27
ロマンティックミステリー、いやいやロマンス小説ミステリーのおまけ付きです。これはロマンスを楽しむもの。実際ミステリーより断然ロマンスのが楽しかったです。著者は別名義の時もそうですが、魅力的な変人がうまい。東洋の水の哲学思想と自制心でガチガチの変人ヒーロー、エライアスがチャリティによって変わっていく様がとても良かった。可愛いって言われた腹いせに大真面目に料理で仕返しするとか、意外に大人気ないエライアス。そりゃ可愛いって言いたくなるよね。哲学だけでは足りないものがある、その表現がすごく好きです。2013/10/16

糸車

15
じっくり時間をかけて再読。やっぱりクレンツは面白い。「渚と吐息のコンチェルト」でじいさまが若い二人が"しけこんでいる"とのたまってヒロインを激怒させるシーンがありましたがこれにも出てきましたね、今では聞かなくなった言葉。"ちちくりあう"。それも口にしたのが登場人物の中で一番若い男性(笑)。原文になんて書いてあったんだろう。ひとりクスクス笑っておりました。癖のある登場人物ばかりなのにじわじわ愛着が湧いてきてなんか楽しい。2020/05/10

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