内容説明
タブーであるがゆえに、通常は性愛に至らない肉親の愛情であっても、なんらかの事情があったとき、人はその壁を越えるときがあるのではないでしょうか。であるならば、実際の体験談のなかに、その必然性をうかがうことは有意義であると考えます。従来、近親相姦は暗く、否定的に受け取られがちなため、たとえ体験しても、当事者たちの胸の内に秘められてしまうものでした。しかし、インターネットが状況を変えつつあります。コストがほぼゼロの掲示板や電子メールに、インターネットの匿名性も相まって、近親相姦体験談は容易に公表できるものになりつつあります。いっぽう読者も、パソコンの普及もあり、少部数の書籍よりインターネットのほうが身近なものになっています。本書は、インターネット上のウェヴサイト『近親相姦研究所』に寄せられた近親相姦体験談を編纂したものです。
目次
インターネットの深い闇―「近親相姦」という甘美な禁忌
第1章 姉と弟
第2章 母と息子
第3章 叔母
第4章 兄と妹
第5章 父と娘
第6章 血族