内容説明
厳寒の2月、ダブリンの有名産院でアイルランド有数の多国籍企業のオーナーに息子が誕生する。だがまもなく、産院の検査室で看護婦が首にメスを突き刺された惨殺死体で発見され、数日後、退院したばかりの大富豪の息子が誘拐される。この二つの大事件に、警察の必死の捜査がつづく…殺人犯は?そして、赤ん坊の命は?人間の心の闇を鋭く抉るとともに緊迫の11日間を分刻みで描き、アイルランドで17週連続ベストセラー第1位の異色サスペンス大作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつぼう
1
アイルランドで17週連続ベストセラー1位!この言葉に興味をそそられて購入しました。う~ん微妙な作品です。あまり期待して読むと裏切られてしまいます。確かに病院を舞台にしていて2つの事件を同時進行させ、タイムリミットの11日間を分刻みで進行させるなど、読み手の心をくすぐる材料は豊富なんですが、登場人物がどうも薄っぺらい感じがして感情移入出来ませんでした。主人公の女刑事ケイト・ハミルトンが、どこにでもいてるような魅力のない刑事なのが残念です。なにか特徴のある刑事なら面白かったのにって思いました。2005/04/10
ちゃるん
0
ミステリーというにはドキドキする展開もなくテーマが不明でキャラに魅力がなかった。で?っていう2017/05/03
藍兒堂
0
★★2016/02/01
よっちゃん
0
大英帝国との歴史的紛争が生んだ社会的疲弊と人心の荒廃をバックにダブリン在住の小児科医が描いた犯罪小説でアイルランドのベストセラーだそうだ。 産婦人科病院を舞台に誘拐事件とそれとは関係ない殺人事件が同時進行してさらに警察の調査と風聞を気にしてその妨害を計る病院経営陣との対立の構図の三つのステージを交互に描写するところが緊迫感を持って読者を引きつけます。 だだ、いずれもが題材としてはありふれているものであり、特に誘拐事件の終結目途があまりに早くラストまで緊張感が引っ張れないところが残念です。 2003/04/16