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出版社内容情報
エリオットは、盗難・破壊されたレールを施設及び保線する車両「エストリャル・フガス号」を取り仕切る男・ケニティの不正について調査することに。はみだし者たちに紛れ作業員として潜入したエリオットが目の当たりにしたのは、あまりに過酷な作業環境と、その現場をギリギリのところで捌くケニティの姿だった……。大陸を渡す唯一の遠距離移動手段である“鉄道”と、そこに関わる男達の壮絶なアクションドラマを、『銃座のウルナ』の伊図透が渾身の筆致で描き出す!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かっぱ
45
初読み作家さん。1本の映画を観終わったような読後感。渋い大人な漫画です。帯に「鉄道幻想」とあるのだけど、重装列車(エストリャル・フガス号)が安彦良和の「乾と巽」と被った。あちらはロシアが舞台でしたが、どこかの国のいつの時代かを描いた作品のように思えてくる。枕木、鉄軌、犬釘。鉄道に賭けたこんな男達の物語があったとさと。「犬釘を打て!」ではなく「犬釘を撃て!」なんだね。この作者を追ってみたくなる。2020/12/14
ぐうぐう
24
シュラウド大陸では、遠距離を移動可能にする唯一の手段、鉄道の保護が最優先とされている。いわゆる聖鉄軌協定である。だが、鉄道を支える鉄軌は、貴重な資源として夜盗らの標的にされた。破壊された鉄軌を補修するため、エストリャル・フガス号は、今日も疾る。まるで、一編の欧州映画を観ているような体験を覚える、伊図透の新作。それは伊図の、巧みに計算され、緻密に組み立てられたネームによるところが大きい。胸に響くセリフと、クローズアップやスローモーションといったコマ割りが、いやがうえにも映画を意識させるのだ。(つづく)2020/12/06
kanon
4
この作者さんの作品は設定がいつもオリジナリティに溢れていて惹かれるが、ストーリー展開が惜しいと思うことが多い。2022/11/19
Ex libris 毒餃子
4
渋いハードボイルド映画を観たように痺れた。人それぞれの役目を全うするが、生き方として素晴らしいのだ。2020/12/09
ナガサワ
3
なんかよく分からなかった。間を置いて再読しよう。2021/01/01