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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
35
「・・・これだよな。やっぱりこれなんだよ・・・。金も無い、人脈も無い、力も無い、俺らみたいな小さい会社は・・・自分の直感を信じるしかないんだよ・・・!!」。週刊漫画アクション創刊へ向けてのラストスパート。三人の新たな編集者も増え、ブンちゃん達の信じる「面白さ」を詰め込んだ誰も見た事のない漫画雑誌が遂に誕生する。各地から届く完売の報に歓喜するも、圧倒的に豪華なメンツの小学館のビッグコミックが現れる。創刊はスタートラインでしかなく、あとはこの燃えたぎる苦しさがずっと続く。その矜恃は何処に(以下コメ欄に余談)。2019/07/10
akihiko810/アカウント移行中
22
完結。双葉社で週刊青年漫画誌「漫画アクション」が立ち上げられるまでを描いたドキュメント漫画。8.5/10点 ロシア文学に傾倒し、小説家を目指すが挫折し、零細出版社の漫画編集者になった清水文人。日本初の週刊青年漫画雑誌を立ち上げることとなり…。夢に挫折した「負け犬」たち。彼らの元に「週刊漫画雑誌創刊」という仕事ができ、熱をもって仕事に取り組むことに。1967年という時代の「熱」を切り取った傑作。まだ漫画が低俗であった時代に、仕事を成し遂げた男たちの物語。吉本のドキュメント漫画はやはりすごい。2025/06/14
ジロリン
16
いまや<国民的キャラ>といってもいいルパンが、まさかの連絡ミスから、ほんの数分の思案で生まれたとは!(まぁ、この辺はマンガ上の演出かも知れないが)手塚に執筆を依頼するのに書店で土下座!とか…まぁ色々熱いマンガでありました。「子連れ狼」「博多っ子純情」「かりあげくん」「じゃりんこチエ」「タブチくん」「クレヨンしんちゃん」…低迷しそうになると、常になにかしらヒット作が出てくる、というのが「アクション」の印象だったが、それはきっと偶然などではなく、編集者の<熱血>が生み出していたのだろう。2019/06/29
kei-zu
10
ロシア文学に傾倒し小説家を目指した編集長は、「漫画アクション」を刊行し、漫画界に青年ジャンルを切り開いた。 出版社はビルとなり、編集長は社長に上り詰める。 だが、本書は単なる成功譚ではない。書名の「ルーザーズ」に込められたのは、「負けて、なお負けない」不屈の思いであろう。 面白かったです。2021/02/18
笠
9
4 完結。さすが、取材力とそれを紙面に起こすことには定評のある氏の作品だった。内容的にはまさに双葉社の社史というか、プロジェクトXみたいな感じなのだが、所々演出の力強さで胸にグッと迫るところがあり、面白かった。この人に取材してもらえば、たいていの企業でこれくらい面白いドキュメント漫画描けるんじゃないのかとも思えてくる。『ヤングキングアワーズ誕生秘話』とかやってくれないかな、面白そうだから。冗談はさておき、その取材力に裏付けられた吉本氏の作品は安定して面白いので、次回作も楽しみだ。2019/07/26
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