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出版社内容情報
昭和歌謡、稀代のヒットメーカー阿久悠と、“昭和の絵師”と謳われた上村一夫。二人は、互いに天才と認め合う、生涯の友だった。1971年に描かれた異色漫画の初コミックス化! 「漫画アクション」創刊50周年だった2017年は、奇しくも阿久の作詞家活動、上村の漫画家活動、ともに50周年でもある。本作『人喰い』は、芸能界で勝ち残る為に他者を喰いつくしていく一人の女を、作詞家として業界に名を馳せた阿久が斬り込み、上村が艶のある筆致で華を添えた、刺激的かつ隠れた名作である。
上村 一夫[カミムラ カズオ]
著・文・その他/イラスト
阿久 悠[アクユウ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
29
上村一夫が亡くなって三十年以上が経つ。まだ、このような未刊の長編が残されていたとは。原作は阿久悠。いち早く上村の才能を発掘した阿久は、上村のために原作を何度も書いている。『人喰い』は、芸能界を舞台とした物語だ。スターが生まれる過程を阿久は、高度経済成長の犠牲となった公害の町に住む女の、社会への復讐を動機として描く。女は人を喰うことで出世していくが、スターになったとたん、喰われる側へと回る。満腹になった者は、もう何も喰えなくなる。喰われるしかないのだ。(つづく)2018/06/12
ますりん
3
松尾スズキ&山本直樹の次は、阿久悠と上村一夫のコラボ作品。公害で汚れた工場地帯に生まれた女性が、ライバルや業界の人間たちを、嵌めて蹴落としながらスターダムを駆け上がる、という物語。いろいろ雑で、原作作画どちらもなんとなくやっつけ感ありの珍品。面子が面子だけに資料的な価値はあるとは思うけどね。2019/12/08