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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
211
歴史の表舞台には出てこないが、昔は女性がこんな風に扱われてきたんだろうなと思った。いろんな人間の感情、欲が出てきてある意味面白い。2017/06/26
ちゃりんこママ
27
読友さんのレビューから電子で。うぁあ残酷!と思ったら「ダンスマカブル」の作者さんだった…猟奇シーンをあまりにも真面目に客観的に職人の目線で描くので、華麗な「イノサン」より寧ろ怖い。ショタかしら?と思うけれども、下卑た所も無いし好ましいのに目を背けたくなる絵をコツコツ描いてるのが、非常に怖い。この作品は非情な男達に復讐する女性ばかり。2017/06/26
イーダ
15
戦というものの前での女性の弱さ、強さ、それぞれが力強く描かれている。人によっては戦い、戦、戦争というものに嫌悪感を抱くであろうが、戦の中で、特に敗れた側の女性というのは、大概こんな酷い目にあってたりするものである。そんな中「豚王」はデビュー作という事で、絵の稚拙さ、ラストの解りにくさなどもあるが、素晴らしい信念に基づいた作品だと言えるでしょう。2015/05/16
T.Y.
15
ナポレオン時代のフランスにおける男装の殺人鬼マネット・ボヌール、英仏百年戦争の時代にフランス王室への復讐ため戦った雌獅子ジャンヌ、そして征服者ピサロの女となったインカ皇帝の妹イネスと、歴史上の悲劇の女性を主題にした3編、そして領主に牙を剝いた囚人の王を描くデビュー作「豚王」を収録。フィクションであるデビュー作の方が人間関係や演出に凝ったものを感じる面も。ただ、歴史的知識に基づいた作品作りと歪んだ情念に動かされる女性達の描き方は一貫していて、良い味を出しているところでもある。2015/05/10
袖崎いたる
12
<涙の乙女>たちは実在した女性であるらしく、それぞれに典拠資料が載せられている。内容を読んで先ず思ったのは、女性は悉く犯される主体として描かれているということだ。それは別言すれば「物」の性質=機能に忠実に舞台(世界史)上の役者は立ち回っているということではないだろうか。男性は「犯し-耕し」、女性は「孕み-産み」という様に。この見方をさせるこの作品は唯物論的な印象を読者(ぼく)に与えたようだ。また、唯一の男の主人公が活躍し、作者の処女作だという『豚王』では<上がる者>と<下がる者>の対比が美しい悲劇だった。2015/05/15
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