内容説明
谷繁元信をキレさせ、三浦大輔を運転手代わりに使って、小宮山悟を巴投げ、編成担当の名刺は丸めて投げ捨てる…こんな破天荒なプロ野球選手(現モツ鍋屋店主)、見たことない!ファンはもちろん多くのプロ野球関係者(球団フロント以外)から、今も愛される「不器用で真っすぐな男(小宮山悟氏談)」こと、中野渡進氏の波瀾万丈すぎる自伝!
目次
第1章 球団と喧嘩してクビになる―突然の戦力外通告
第2章 「24時間いつでも投げられます」―横浜ベイスターズ時代
第3章 「死に際が男の生き様」―もつ鍋屋開店
第4章 鬼の恩人―高校時代、社会人時代
第5章 キャッチボール―もつ鍋わたりとこれから
著者等紹介
中野渡進[ナカノワタリススム]
1976年、東京都小平市出身。1999年、横浜ベイスターズに入団。2年目の2001年には中継ぎ投手として63試合に登板。気迫溢れる投球で、5勝1敗防御率2.61と活躍。しかし、登板過多の影響で、翌02年はわずか5試合の登板。そして03年オフに「フロント」から解雇を言い渡される。その後04年から国分寺市にて『もつ鍋わたり』を経営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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したっぱ店員
46
本の雑誌別冊の書評を見て購入。ガラは悪いがまっすぐな著者が魅力的。けっこうめちゃくちゃながら、周りの人達との関係がすばらしいのは人徳だと思う。横浜というチームの体質や、選手たちの話はとても興味深かった。小宮山さんが思ってた通りと言うか、意外というべきか、すごいユニーク。残念ながらお店は閉店してしまったそう。私は巨人ファンだけど行ってみたかったな。2015/03/15
ごへいもち
45
威勢がいいなぁ。読友さんのコメントでお店を閉じてしまったと知りました。NumberWebで閉店の経緯とその後を読んだがすごいパワフルな人だと再確認2015/04/29
金吾
30
自己認識が高すぎるように感じますので、爽快感はないですが読んでいて面白いです。一つのことを突き詰めた経験というのは才能と言えると感じました。2021/01/31
リキヨシオ
30
本の雑誌14年文庫1位の作品!横浜の中野渡…変わった名前の選手という記憶が強い。野球選手としてはたったの4年で活躍したのはそのうち1年!球団と喧嘩をしてプロ引退。現在もつ鍋屋店主…ただ谷繁を切れさせ、小宮山を巴投げをする人間の人生が面白くないわけがない!本当にお口が悪い!口癖は「クソ」で文章にまでにじみ出るまさに本物!ただすごく愚直で素直でぶれない人生にユニークさと一生懸命な人柄が周りが彼を助ける理由だと思う。そして彼自身も周りへの感謝を忘れない…だから一生懸命頑張れる!…圧倒的なメッセージが詰まる1冊。2015/02/05
たいよう
23
横浜の投手陣に、「よし、タフなやつが出てきた」と思ったらすぐいなくなった中野渡が書いた本。横浜・大洋の経営陣の選手に対する愛情のなさと、将来のビジョンのない補強や解雇はずっと一緒だけど、この頃は監督人事も含めて「何がしたいのか」わからないひどいときでした。著者の生き方を良しとは思わないけど、自分が納得できる生き方をこれからも貫いてほしいと思います。2015/02/21