内容説明
難解と言われる哲学者の言葉。それをお笑い芸人・有吉弘行が持ち前の「毒舌」で軽妙洒脱に解説した“お笑い哲学エッセイ”。そうだったのか―。哲人の言葉が身近に感じられる、有吉流・言葉遊び傑作選。
目次
1 女について
2 金について
3 働について
4 性について
5 生について
6 死について
7 恥について
8 己について
著者等紹介
有吉弘行[アリヨシヒロユキ]
1974年生まれ、広島県出身。広島県立熊野高等学校卒業。93年にオール巨人に弟子入りするが、半年で破門。翌94年、お笑いコンビ「猿岩石」でデビュー。96年に『進め!電波少年』(日テレ系)の貧乏ヒッチハイク旅行が話題となり、帰国後、大ブレイク。2004年にコンビ解散。現在は毒舌が持ち味のピン芸人として再ブレイクを果たしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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maimai
41
地獄から復活した有吉さんが哲学者の言葉にズバズバと物申す姿には圧巻します。カントやパスカル、ソクラテスなど時代を代表する哲学者の言葉にケチをつけていく姿には内心ヒヤヒヤしましたが偉人の名言を解釈して自分の名言を作り出す姿には感動します。有吉さん頭良すぎでしょ(・・;)そんでまたその名言が面白いのもまた感動_φ(・_・ 思ったのが十何年間と仕事が無い状態である地獄を見てきた有吉さんの考えはもはや哲学者レベルだということです。 いっぱい辛いことを経験してきた人の言葉って人の心を動かすのだと自分は思いました。2016/11/26
ゲバオ
16
有吉が哲学者の残した言葉100を解説していくといった内容。…なのですが、普通に解説するわけもなく…ほとんどが否定です(^^; でも、有吉の言ってることのほうが正しく聞こえてしまうから不思議。特に お金とか仕事に対することなんか 天国と地獄の両方みてる人間ですから 有吉の言葉のほうが重みがあります(^^;次々に滅多うちにされていく哲学者のなかでも一番酷い扱いがニーチェ! もう、途中から完全にニーチェを見下してます。あまりに面白くてページをめくるたびに「次、ニーチェ来い!」と祈りながらめくってました。2016/06/28
国士舘大学そっくりおじさん・寺
16
『毒舌訳』とあるが、有吉が訳すわけではなく、哲学者の言葉からインスピレーションされたトークをした本。有吉の今迄の本の中では今ひとつ。タレント本なので、有吉の人となりがわかるだけである。もちろん良い事も言っているが。サービス的に注釈がギャグを交えて哲学者の小伝を書く。斜に構えた有吉節は相変わらず。ただし以前からのファンには予想を全く越えない内容。最後のページの一言はなんだか照れ臭い。2013/05/21
みゃーこ
15
有吉下ネタが大半で期待外れ。でも有吉は好きだ。2015/08/22
またの名
9
「有吉みたいなクズがこんないい人になるなんて、子ども産むってすごいね!」と父親キャラに乗り換えれば糞毒舌でも世間から好感度を騙し取れる、という計画を披露。そういう性根の芸人が哲学者は好き勝手に断言した正解のない言葉を占い師のようにあれこれ忖度解釈させる奴らだと言い放ち、ならば自由に超訳させてもらおうとソクラテスからサルトルまでいじり倒す。ニーチェを散々ディスって別のテーマでは持ち上げ直す是々非々で哲学者に対応し、サルトル自由論の解決をSMに求めるのはポストモダンの倒錯戦略へ移行した時代変遷に図らずも一致。2021/04/04