内容説明
酒飲み人生謳歌マガジン『酒とつまみ』創刊編集長が綴る痛快&痛飲エッセイ集。酒飲みなら誰もが経験したことのある失敗談はもちろん、酒を介しての男同士の友情、思わずホロリとくる出会いと別れの場面、そして愛すべき酔っ払いたちの姿を描く。
目次
ぜんぜん酔ってません前編(お客の分け隔てがまったくない痛快酒場を見つけたり;世界一贅沢なホッピーで乾杯。『銀座ル・ヴェール』ありがとう;馴染みのバーテンダーが辞める夜;駆けだしの酒場記者はマスターのやさしさに痺れる;銭湯出たら「ビール!」と怒鳴る。夏の飲兵衛は汗ダクなり ほか)
ぜんぜん酔ってません後編(ホッピー片手に恩師と語る三十五年前の「少年たちの宝物」;横浜線を途中下車して、懐かしい店を探し酔いしれる;移りゆく多摩地区の町並みにも変わらない人情飲み屋がある;冬のお酒はダラダラと、五合くらいはスルスル飲める;飲みすぎてやらかした。ああ、運転手さん、ごめんなさい! ほか)
著者等紹介
大竹聡[オオタケサトシ]
1963年生まれ。東京都出身。早稲田大学第二文学部を卒業後、出版社、広告代理店、編集プロダクションなどを経てフリーライターに。02年10月、酒飲み人生謳歌マガジン『酒とつまみ』創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
56
著者の飲みっぷりが凄い。自分も結構飲むほうだと自認していたがこんな人がいたらしょぼく感じた(笑)2012/12/19
Y2K☮
31
面倒臭い薀蓄をひけらかさず、下ネタとも無縁な点が素晴らしい酒飲みエッセイ。注文が入ってから肉をさばいて串を打つ店が興味深い。行きつけの串焼きが恋しくなった。湯豆腐もいいね。夏でも食べたい。読了後にまず思うのは仕事とはいえさすがに飲み過ぎ。ただ本書における「酒」を「本」に変えたら私もこの人と一緒かもしれない。何だってやり過ぎは良くない。でもホリエモンも言っているように、何もかも忘れて没頭するからこそ「好き」が仕事になるのも事実。人生を酒に捧げたという意味では、一見誰でも書けそうで著者にしか書けぬ無二の一冊。2021/05/19
みつりんご
22
HONZで紹介されていた一冊。著者の大竹聡さん、よく飲むしたくさんの人との繋がりを大切にされているな、と言うのが感想。自身の酒での失敗よりも酒場での人間模様のちょっといい話が私には面白く感じました。串に刺さったモツ、そしてホッピー、〆はバーでスコッチをロックで行きたくなる、今そんな気分です。2014/07/06
緋莢
19
お店の最後の日に贅沢なホッピーを用意してくれた「銀座ル・ヴェール」、女性酒豪が教えてくれた水さえ飲めないという辛い二日酔いに効く意外な対処法、飲んだ帰り、予想外の事態からタクシー運転手に大金を払ってしまった理由etc酒を飲んでの失敗、ホロリとくる出会いなど、「酒とつまみ」創刊編集長が書く酔人たちの姿。2017/10/06
岡本匠
15
大竹聡である。酒である。ひたすら飲み続ける著者が、海外でもひたすら酒を呷り続ける。この人の人となりは存じ上げないが、酒は飲んでいるけれど仕事もあり、友人も多いように見受けられる。破滅型の作家のように友人も家族からも見捨てられという感じではないので、まじめに仕事を(ただし、酒場を巡るという仕事なので、まじめであるということはプラスに働くのかは疑問だけれど。)されているのだろうな。 2017/11/19
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