内容説明
笑う門にもウツ来たる!始めて明かした父のこと、母のこと。喪われた「あの日の風景」から、タイでノミに刺されて入院した時の悪戦苦闘ぶりを描いた「スカトロジック・ホスピタル」まで、著者の「衣食住」をユーモアとペーソスで綴った哀楽エッセイの数々。惜しまれつつも永眠してしまった異才・中島らもの、おかしくて、哀しくて、そして優しさがにじみ出る一冊。
目次
第1章 出っ歯の男(幼時の記憶;ナイトメア;歌うこわっぱ ほか)
第2章 象が目に染みる(河内長野に笑死する;世界で一番強い男;竹林にクマ死す ほか)
第3章 もんじゃのくるしみ(川口さんのこと;忘れ物;苦いコーヒー ほか)
著者等紹介
中島らも[ナカジマラモ]
1952年兵庫県尼崎市生まれ。大阪芸術大学放送学科卒業。作家。『今夜すべてのバーで』で吉川英治文学新人賞、『ガダラの豚』で日本推理作家協会賞を受賞。2004年7月26日、永眠
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感想・レビュー
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kinkin
91
中島らものエッセイ集。氏のエッセイは色々読んでいるが出てくる話は同じものがけっこうある。しかしついつい読んでしまう。落語や漫才の名作と同じでネタはわかってはいるが一種の中毒性があるように想う。このあたりは筒井康隆に通じるものがある。あくまで私の思いですが。2021/12/18
かい
1
自分の少年時代について語ったエッセイが多く収録されている。映画などのエッセイしか読んでなかったので新鮮に感じた。2015/09/01
ぺ
0
★★★★2016/05/06
take
0
らもさんのお父さんいいなあ。2012/11/29
カンパネルラ
0
2001-2003にかけて雑誌に連載してたコラムだが、内容はあまりなく、その内容も知ってることが多かった。死後読むからそれなりに価値があるのかもしれない。2010/03/26