双葉文庫
秋の舞姫 - 『坊っちゃん』の時代第2部

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575712308
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0195

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

43
再読。『坊っちゃんの時代』5部作では、この第2部『秋の舞姫』が1番面白かった記憶があったが、再読してそれを再確認。主人公は森鴎外とドイツ人の恋人エリス。鴎外を追って訪日したエリスが巻き込まれる騒動が面白い。エリスが実にいい女で痛快である。原作者が山田風太郎の明治小説的想像力を駆使して出した登場人物のチョイスもナイス(ネタバレになるといけないので書かないが)。近代日本人が憧れた欧米文化のドイツ人女性が、日本古来の義侠心とシンクロして、近代日本を静かに裏切る感じがある。大衆文学に責められる純文学か。2015/05/06

けやき

38
【再読】漫画。森鷗外とドイツ人女性エリスの物語。日本の近代を背負う鷗外の恋愛への悩みが切実で面白い。「舞姫」も読んでみるべきかと思った。2023/04/16

ヒロミ

35
久々に再読。森鷗外とエリスのお話。舞姫の作中のエリスとは違ってエリスさんがけっこう押しが強いキャラクター。2015/08/27

まさむ♪ね

30
第二部も漫画とは思えぬ確かな手応え。副題は『秋の舞姫』。鴎外森林太郎と踊り子エリスの悲恋を描く。われらが漱石先生もちょこっと登場。二葉亭の秘めたる思いも見逃せぬ。当然、主役は鴎外かと思いきや、エリス嬢、八面六臂の大活躍。あっぱれエリス、鴎外かたなし。ほんと男ってダメね!いざってときにぜんぜん頼りにならないんだから!世のご婦人方の嘆きが聞こえてきそうな結末。いや、ご婦人、暫し、暫し待たれよ!そのかいあってか?森鴎外のあの傑作、『舞姫』が読めるのだとすれば・・・すこし大目に見てはくれまいか。えっ、ダメ?2014/05/14

yumiha

28
これで『坊っちゃん』の時代全巻を読了!「鴎外先生は軍服に剣を下げた希臘人」とは、芥川龍之介の人物評価。私のイメージも、「鴎外って堅苦しい」「エリスをドイツへ追い返した」だったので、『舞姫』は食指が動かぬまま未読。本書によれば、鴎外の義弟の小金井良精は、「胆はある知恵あり美貌もあり」と高評価のエリス(本書ではエリーゼ)だったのを初めて知った。その評価通り、エリスが生き生きと考え行動する場面が何度もあり、楽しめた。また、二葉亭四迷がとても魅力的だった。「ただの言文一致」ではないというのも、理解できた。2017/07/16

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