出版社内容情報
古代最大の内乱を舞台に「日本」という国家の基礎を作った持統天皇、万葉集を生んだ額田王など、謎多き人々の真の姿を鮮やかに描く。
内容説明
大友皇子(弘文天皇)と大海人皇子(天武天皇)の争いとして知られる壬申の乱。しかし、そこには知られざるドラマがあった。持統天皇、額田王、倭姫皇后など、激流の中で自らの運命を生きた女性たちの活躍を描く。
目次
第1章 乱の経緯
第2章 三人の天皇―天智・天武・持統
第3章 天智と大海人皇子の最後の会話
第4章 大海人皇子をめぐる女たち
第5章 天智を悼む女たちの挽歌―倭姫皇后と額田王
第6章 大津宮の滅亡と消えた后妃たち
第7章 女たちの「戦後」―和解と祈りの歌
著者等紹介
水谷千秋[ミズタニチアキ]
1962年滋賀県大津市生まれ。龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得(国史学)。博士(文学)。堺女子短期大学副学長。日本古代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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びっぐすとん
19
図書館本。ざっと壬申の乱について知るにはいいかもしれないが、チョッと中途半端かな。タイトルの「女たちの-」に引かれて読んだけど、うーん思ってたほど天智や天武の后妃にスポットがあたってなかった。大昔で資料が無いから仕方ないとは思うが。天智の后妃だけ没年や墓の所在が解らないことなどは興味深い。天武系にしてみれば抹消したいのかもしれないが持統にとっては実の母も含まれるのに。持統自身は勿論母親の供養はしていたのだろうけど、公には残せなかったということかな。当時の宮廷は皇族が身内で実際に殺しあってて緊張感が凄そう。2022/02/28
遊未
6
さすがにこの時代を何冊か読んで、地名や人名がある程度はふりがな要らなくなったかな?程度ですが、兄弟に兄の長子が絡み興味が尽きない出来事です。また、戦略がたっているところも魅力があります。昔から思うのは大友皇子は母親の身分が低かったが、賢明で人柄も問題なかったのであれば、他に道は無かったのかと?鵜野皇女の存在と身分の時代であったということでしょう。2022/08/23
ユウユウ
6
#読了 女には女の戦いがある2022/06/09
takao
3
ふむ2024/06/13
Go Extreme
3
乱の経緯 三人の天皇―天智・天武・持統 天智と大海人皇子の最後の会話 大海人皇子をめぐる女たち 天智を悼む女たちの挽歌―倭姫皇后と額田王 大津宮の滅亡と消えた后妃たち 女たちの「戦後」―和解と祈りの歌2021/09/07