双葉文庫<br> 退き口仁義―三河雑兵心得〈18〉

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双葉文庫
退き口仁義―三河雑兵心得〈18〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575672855
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

小早川秀秋の寝返りで勝負は決し、西軍が総崩れとなる中、家康は三成の本陣の方へ詰めていく。そのすぐ先には数百人の島津隊がいた。島津隊は突如家康本陣に突進し、鼻先を掠めるようにして伊勢街道へ走り去る。寛いでいたところを急襲されて激怒した家康は島津義弘の首を獲ってこいと茂兵衛らに厳命。だが、島津の殿軍が決死の座り込みで道を塞ぎ、激しい撃ち合いに。井伊直政が撃たれるなど追撃隊にも相応の被害が出てしまう。その後、大坂城の毛利との厄介な交渉事も茂兵衛の肩にかかり――御家存続をかけた懸命な戦いが続く第18弾!


【目次】

内容説明

天下分け目の戦いは大勢を決し西軍が総崩れとなる中、島津隊があろうことか家康本陣へ突進。鼻先をかすめて走り去った「敵中突破」に激怒した家康は島津義弘の首を獲ってくるよう茂兵衛らに厳命する。だが薩摩武士の凄まじき「捨て身戦法」に大苦戦し、勇猛な本多平八郎や井伊直政までもが負傷。そして追撃戦の疲れも抜けぬ茂兵衛にまたも殿の厳命が。「官位をやるから大坂城に居座る毛利家と直談判してなんとしても追い出してこい」。いやそんな無茶な!?戦国足軽出世物語、まこと大出世の第十八弾!

著者等紹介

井原忠政[イハラタダマサ]
2000年に、脚本「連弾」が第25回城戸賞に入選し、経塚丸雄名義で脚本家デビュー。2016年『旗本金融道(一)銭が情けの新次郎』で時代小説デビューし(経塚丸雄名義)、翌年、同作で第6回歴史時代作家クラブ新人賞を受賞。2020年、ペンネームを井原忠政に変えて歴史時代小説「三河雑兵心得」シリーズの刊行を開始。同シリーズで『この時代小説がすごい!2022年版』文庫書き下ろしランキング第1位を獲得、日本ど真ん中書店大賞2023を受賞する。2025年、原作とシナリオを担当した漫画『羆撃ちのサムライ』(作画・本庄敬)が第54回日本漫画家協会賞のまんが王国・土佐賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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しんごろ

138
島津隊の退き口。捨て奸(がまり)、すごい戦法だ。絶対に守るという信念と覚悟を見せつけられた。見事な敵陣突破だ!そんな中での、出たよ、家康の無茶ぶりが…。茂兵衛、もはやお人好しすぎる。それでも家康の厳命に従う茂兵衛。毛利家との交渉はもちろんのこと、福島正則とのやりとりでは、一をもって十を知るようなひと言といい、交渉人・植田茂兵衛ここにあり!茂兵衛、武士としてただ者ではなくなってきたぞ。そして、つかの間の休息。娘との綾乃と関係は、いまだに変わらんのかい。なんだかなあ(苦笑い)。2026/09/29

はにこ

70
小六を失った茂兵衛。その心の傷は深い。それでも次から次へと難題はのしかかる。島津の捨て身の戦法、怖すぎる。福島正則と家康の仲立ち、毛利家との折衝など、戦のみならず政治まで忙しい。どんどん出世して責任も重くなる。お人好し茂兵衛の活躍、十分楽しめた。2026/08/21

みゆ

65
久々に戦場で茂兵衛大活躍~ヽ(^o^)丿 惣無事令以降、政治的な謀略・籠絡ばかりで茂兵衛の出番が少なったのですが、今回は全滅覚悟の島津兵相手に茂兵衛の槍技、肉弾戦を見ることができました('∇^d)☆!! でも終章では「徳川家の嫌な時代」への突入予告。しばらく狸オヤジの悪知恵&茂兵衛のボヤキが続くのかな(^-^;2026/07/05

saga

44
関ケ原のもう一つのクライマックス。薩摩・島津軍の中央突破による退却……そんなイメージしかなかった島津の退き口。しかし、家康本陣に迫るさまは、茂兵衛に桶狭間の戦いを彷彿させた。経験はないものの、今川義元の最期を同時代人として知る者には、さぞ肝を冷やす光景だったろう。幸い家康は無事だったが、追撃戦を命令され、薩摩の捨て奸=死ぬことを前提とした恐るべき少数の殿軍との戦いが繰り広げられる。島津義弘を取り逃がした後の大坂城引き渡しに、家康の名代を命令された茂兵衛に、中間管理職の悲哀を感じずにはいられなかった。2026/06/24

33 kouch

40
島津の退き口の話はとても好き。人間の「覚悟」とは何たるを教えてくれ、何かそこを描いたものがないか探していたので、とても興味深く読めた。退き口の話だけではないが安土桃山から江戸への激動のひとときを知れて面白い。天下を分ける壮大な駆け引きの中を、茂兵衛が飄々と渡り歩く。他も読んでみたくなった。それにしても捨てがまりは恐ろしい戦法。さすが鬼島津…2026/09/20

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