出版社内容情報
景一郎が弟の森之助とともに身を寄せる江戸の薬種問屋からの依頼で奥州・一関に薬種を届けにいくことになった兄弟。そこで目にしたのは、藩の陰謀に巻き込まれ、村ごと孤立させられたあげく、皆殺しにされそうになっている無辜の民たちだった。圧倒的な兵力で襲いかかってくる藩兵に景一郎の妖剣が立ち向かう――。北方謙三、伝説の剣戟小説、5カ月連続刊行第3弾。
内容説明
居候する薬草園からの依頼で奥州・一関に住む医師の丸尾修理を訪ねた日向景一郎と弟の森之助だったが、修理は山中の村で流行しているという疫病の裏に不穏なものがあるとみて、自ら村に行こうとしていた。景一郎たちも同行したところ「疫病蔓延を阻止するため」という理由で村人全員が藩兵に殺されそうになっていた。景一郎は村を守ろうとするが、やがてそれは、江戸中を震え上がらせる大騒動にまで発展する―。襲いかかる敵に景一郎の必殺剣がうなりを上げる、北方謙三伝説の剣豪小説シリーズ第3弾。
著者等紹介
北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年、佐賀県生まれ。中央大学卒業。70年『明るい街へ』で作家デビュー。81年にハードボイルド長編『弔鐘はるかなり』で注目を浴び、83年には『眠りなき夜』で日本冒険小説協会大賞と吉川英治文学新人賞を受賞。85年『渇きの街』で日本推理作家協会賞、91年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞を受賞するなど、数々の文学賞に輝いている。2013年、紫綬褒章、20年に旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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