出版社内容情報
孤高の剣士だった祖父から日向流をたたき込まれた日向景一郎。祖父の遺言に従い父を斬った景一郎は、父が遺した幼い弟・森之介を育てながら江戸の薬種屋の片隅で土をこね、焼き物を作る日々を送っていた。一見、穏やかな日々を過ごしているように見えた景一郎のもとに、お上の陰謀の種が降りかかる。強さと哀しさを湛えた”北方流”剣豪小説、5カ月連続刊行第二弾。
内容説明
孤高の剣士だった祖父から日向流をたたき込まれた日向景一郎。祖父の遺言に従い、熊本の地で父を斬った景一郎は、腹違いの弟・森之助を育てることになった。江戸・向島の薬種屋の片隅に住みながら、土をこね、焼き物を作る日々を過ごしていた景一郎だったが、薬種屋が扱う痛みをなくす効能がある一方、依存性がある禁制品の薬物をめぐる陰謀に巻き込まれていく。圧倒的な強さを誇る景一郎に襲いかかる一団の正体とは!?北方謙三伝説の剣豪小説シリーズ第2弾。
著者等紹介
北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年、佐賀県生まれ。中央大学卒業。70年『明るい街へ』で作家デビュー。81年にハードボイルド長編『弔鐘はるかなり』で注目を浴び、83年には『眠りなき夜』で日本冒険小説協会大賞と吉川英治文学新人賞を受賞。85年『渇きの街』で日本推理作家協会賞、91年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞を受賞するなど、数々の文学賞に輝いている。2013年、紫綬褒章、20年に旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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