出版社内容情報
御手伝普請の分担金を無事納め、改易は免れたものの、再び内証が厳しくなった高岡藩井上家。藩士の禄米借り上げも再開となり、新たな収入の道を探るなか、尾張藩から高岡藩の家に婿入りした藩士が旧知の商人から美濃の小原紙の商いの話を聞きつけてきた。早速仕入れることにした正紀たちだが、この話には思わぬ罠が隠されていた──。シリーズ第31弾!
内容説明
御手伝普請の分担金を無事納め、改易は免れたものの、再び内証が厳しくなった高岡藩井上家。藩士の禄米借り上げも再開となり、新たな収入の道を探るなか、尾張藩から高岡藩の家に婿入りした藩士が旧知の商人から美濃の小原紙の商いの話を聞きつけてくる。早速仕入れることにした正紀たちだが、この話には思わぬ罠が隠されていた―。シリーズ第31弾!
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京生まれ。國學院大學文学部卒。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。捕物帖での新人賞受賞は極めて困難と言われている中での快挙だった。本シリーズと「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞「シリーズ賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はにこ
52
お手伝い普請のおかげでさらなる財政難に陥る高岡藩。今度は紙の売買に手を出して一悶着。もう、絶対裏があるから止めとけよって思うんだけどね。あんなに大騒ぎでやっと売ったけど、大した利益も出ず。息子の病弱さも不安だし、全然良くならないね。2025/05/06
Abercrombie
4
御手伝普請により借金生活に逆戻りした高岡藩が、今回取り扱うこととなった商品は、尾張藩から婿入りした藩士の伝手で仕入れた美濃の小原紙。当然裏があっていつも通りに窮地に陥り、藩士一丸となって策謀を打ち破るお約束のストーリー。この展開、いい加減鼻につくんだけどなぁ。そもそも浜松藩六万石の御用達なりたさに、尾張藩六十二万石を敵に回すかねぇ。2025/01/23
goodchoice
0
今回も苦難を乗り越えた井上政紀だが、こう次々と苦難が続くと読むほうも苦しくなる。2025/03/03