出版社内容情報
孫の桃子の住む長屋で起きた女絵師・お貞殺しの全容も掴めないなか、お貞の友人であり、愛坂桃太郎とも旧知の仲だったおぎんまでもが何者かに殺されてしまった。憎からず思っていたおぎんの弔いのためにも事件を解決すべく、桃太郎は決意をあらたに手掛かりを探しはじめる。しかし、「謎解き天狗」と噂される桃太郎のもとには、様々な知人から、珍事件の相談も舞い込んできて……。大人気時代小説シリーズ、第三弾!
内容説明
孫の桃子の住む長屋で起きた女絵師・お貞殺しの全容も掴めないなか、愛坂桃太郎と旧知の仲だったおぎんまでもが何者かに殺されてしまった。憎からず思っていたおぎんの弔いのためにも事件を解決すべく、決意をあらたに事件の手掛かりを探しはじめる桃太郎は、八丁堀に住む与力の妻がおぎんの家に出入りしているところを見かける。果たして女はふたつの殺しに何か関わりがあるのか。一刻も早く事件を解決し、桃子と過ごす穏やかな日常を取り戻すのだ!孫を背負って悪を斬る、大人気時代小説シリーズ第三弾!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。93年に『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞し、デビュー。2015年に『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
56
しっかりとしたレベルの謎解きと、桃子にアレコレ世話を焼くほのぼのさ。楽しいシリーズ。2025/02/07
はにこ
49
今回も町の小さな謎解きをこなす桃太郎。桃子がぼんたまって言ってるのが可愛すぎる。そりゃ、16000円払うわw謎解きで小遣い稼ぎしなきゃね。そんな孫に一途なじじさまなのに息子はまた女にちょっかい出そうとしている・・・。しょうもな。。まだ、お貞とお銀を殺した犯人は捕まらない。どんな親玉が出てくるのだろう。2024/11/07
タツ フカガワ
44
4話の連作構成。愛坂桃太郎の孫娘桃子への相変わらずの可愛さぶりに、そういえばと思い出したのが、初めて飼った猫が4匹の仔猫を産んだときのこと。仔猫たちが柱で爪を研いでも、カーペットで粗相をしても笑顔、桃太郎と同じ心境だったかも。今回は桃太郎自身が笑えるオチになった「白い逃亡者」が面白かった。お貞・おぎん殺しの真相は今回も持ち越し。2024/08/21
kei302
41
2つの事件に土偶が関係している? 桃さん、成り行きで女武会三人と勝負することに…。ももこシリーズ八丁堀篇第3弾、事件の真相が見えてこないまま複雑化。もやもや。気になって前作の2冊を再読。おぉぉ! 雨宮家飼い犬が事件当夜吠えなかった、留守にしていた隣人は古墳発掘学者。怪しいです。続きが気になります。薄くても文句は言いませんので、続きは早い目にお願いします!2024/09/11
Kira
24
図書館本。第二章で、シャボン玉を作って近所の子供たちと桃子を一緒に遊ばせる桃太郎の姿がほほえましい。南蛮からのシャボン一個が現代の16,000円くらいとは、恐れ入る。それでも桃子の喜ぶ顔が見たくて、じいじは買ってしまう。乏しくなった小遣い稼ぎに謎解きをまた始める。一方、例のなかなか解決しない殺しの下手人にも迫りつつある……かな?2024/10/31