出版社内容情報
同心の雨宮五十郎の貸家で、お貞という名の女浮世絵師が殺された。空き家となったその家に住むことになった愛坂桃太郎は、孫の桃子の近くでまた暮らせることをひそかに喜びつつ、お貞殺しについての調べを進めていた。そんな中、なんと桃子が流行り風邪にかかってしまう。慌てて探した医者に診てもらって事なきを得たのだが、その医者は何やら怪しげな雰囲気を漂わせていた。不安になった桃太郎は医者の正体を探りはじめるのだが……。孫を背負って悪を斬る、大人気シリーズ第二弾!
内容説明
同心の雨宮五十郎の貸家で、お貞という名の女絵師が殺された。空き家となったその家に住むことになった愛坂桃太郎は、孫の桃子の近くでまた暮らせることをひそかに喜びつつ、お貞殺しについての調べを進めていた。そんな中、桃子が流行り風邪にかかってしまう。慌てて探した医者に診てもらって事なきを得たのだが、その医者は何やら怪しげな雰囲気を漂わせていた。不安になった桃太郎は医者の正体を探りはじめるのだが…。孫を背負って悪を斬る、大人気シリーズ第二弾!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。93年に『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞し、デビュー。2015年に『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
55
小さな事件を解決していく桃太郎さん。しかし、大きな事件、おぎん殺しが発生する。前作で亡くなったお貞の友人で手口も同じ。犯人が明かされないし、武家の女達の怪しい行動も気になる。次が待ち切れない。この内容を忘れる前に出てほしい。2024/07/02
タツ フカガワ
52
愛坂桃太郎は、駿河台の屋敷から町方同心雨宮の組屋敷内の長屋、女絵師お貞が殺された部屋に単身越してくる。孫の桃子と遊ぶのがいちばんの目的だが、雨宮が手掛ける事件に関わることに。そんなとき、桃太郎知り合いの美女おぎんが、女絵師お貞と旧知の仲だったと知った直後、そのおぎんもお貞と同様の手口で殺される。くすぐりも多い爺目線の時代小説の2作目、前作にも増して面白かった。2024/07/30
kei302
40
ももこシリーズ八丁堀篇第2弾。連続殺人に発展したところで終わっている。続きはいつ出るのでしょう。気になります。手口から犯人の予想はつくけど、動機は何だろう? お汁粉の話が面白かった。2024/03/18
ひさか
26
2024年2月双葉文庫刊。義剣帖シリーズ2作目。わるじいシリーズ通算22作目。こそこそ医者、よみがえった汁粉、子どもの酔っ払い、帯切り屋、の4つの連作短編。1編毎の小さな謎が明らかになるところは、面白い。しかし、女絵師殺人事件は未だ解決せず。大きな謎がひそんでいるいる模様…。女絵師で、引っ張り過ぎなんじゃ…。次巻が楽しみ。2024/05/11
Kira
21
図書館本。カバー絵の桃子がかわいい。片言をしゃべるようになってきた桃子が、桃太郎の口真似をしたりするのが面白い。例によって、桃太郎の周りでは小さな事件が次々と起こる。この巻のラストが気になるけれど、続きを読めるのはいつのことやら。2024/06/27