出版社内容情報
元目付で剣の達人である愛坂桃太郎は、愛する孫の桃子の平穏を守るため、摩訶不思議な事件の数々を解決してきた。その桃子が母親である珠子と同心の雨宮五十郎の役宅に身を寄せることになってしまってからひと月、屋敷で寂しく退屈な日々を過ごしていた桃太郎のもとに、雨宮邸の向かいの長屋で人が殺されたとの報せが飛び込んできた。愛する孫の身に危険が及ぶかもしれない。頼りにならない雨宮に代わって事件を解決するべく、桃太郎は老骨に鞭打ち立ち上がる! 孫を背負って悪を斬る、大人気時代小説シリーズ、待望の新シリーズが開幕!
内容説明
元目付で剣の達人である愛坂桃太郎は、愛する孫の桃子の平穏のため、奇妙な事件の数々を解決してきた。しかし、ある事件をきっかけに、桃子は母親の珠子といっしょに同心の雨宮五十郎の役宅に身を寄せることになった。どこか満たされない日々を送る桃太郎は、八丁堀の雨宮家に並んで建つ長屋で人殺しが起きたことを知る。愛する孫のため、頼りにならない雨宮に代わって事件を解決するべく、桃太郎は老骨に鞭打ち立ち上がる!孫を背負って悪を斬る、大人気時代小説シリーズ、待望の新シリーズ開幕!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。93年に『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞し、デビュー。2015年に『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
51
ここからまた新シリーズ。そうだった、珠子さんは雨宮と一緒になったんよね。桃子と離れて寂しくなるのかと思ったら事件がきっかけで再び一緒に。留さんも結局引きずられる展開wでも事件自体は解決してないのよね。このシリーズの要になっていくのかしら。蕎麦屋のおやっさんや蟹丸ちゃんも元気そうで何より。2024/01/11
タツ フカガワ
50
還暦間近の元目付愛坂桃太郎の楽しみは孫の桃子と遊ぶこと。が、桃子は息子が外につくった子で、その後母親の珠子が町方同心雨宮に嫁したため会いにくい。そんなところに起きる事件や騒動を桃太郎が解決していく連作短編集。“わるじい”どころか、どう見ても好々爺の桃太郎のキャラも会話も軽妙。この軽さがいい。とはいえ途中から、本シリーズが“秘剣帖”“慈剣帖”に続くシリーズだと気がついたものの、女絵師お貞殺しの下手人が気になって次作へ。2024/07/30
雅
42
新シーズンも安定のかわいさ。2024/02/23
kei302
40
桃子シリーズ第3章スタート! 舞台が八丁堀同心の町へ移り事件の幅が広がる気配。桃子(の新父同心の雨宮の)所有の借家で事件発生。捜査継続中のまま終わる。続きが気になる。次、なるべく早い目にお願いします。蕎麦屋出店を巡り画策する人情話がよかった。おぎんさんの機転と賢さも印象に残った。毎回、思わぬ方向でけりが付く気楽に読める楽しいシリーズ。2023/10/19
ひさか
28
2023年9月双葉文庫刊。義剣帖シリーズ1作目。わるじいシリーズ通算21作目。ハエに色を塗る男、箸はいらない、猫の見分け方、汚れた手の芸者、の4つの連作短編。桃子が同心雨宮の役宅に住むことになったのが大きな変化だか、それ以外は前シリーズからの続きで、相変らずの謎解きが面白い。雨宮の家作での女絵師殺人事件が中心で、解決は持越しになったが、はたして、これはそんなに大きな謎なんだろうか?次巻が楽しみ。2023/10/30