出版社内容情報
造酒額厳守の触が出されているなか、天領の村から手に入れた二升の酒によって窮地に立たされてしまった高岡藩井上家。背後に大身旗本らの企てがあったと証し立てしたことで減封こそ免れたものの、触を破った事実は消えず領地替えの話が持ち上がる。先代正国の病状も思わしくないなか、最大の危機を迎えた井上家の運命は──!?大人気シリーズ第26弾!
内容説明
造酒額厳守の触が出されているなか、天領の村から手に入れた二升の酒によって窮地に立たされてしまった高岡藩井上家。背後に大身旗本らの企てがあったと証し立てしたことで減封こそ免れたものの、触を破った事実は消えず領地替えの話が持ち上がる。先代正国の病状も思わしくないなか、最大の危機を迎えた井上家の運命は―!?大人気シリーズ第26弾!
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京生まれ。國學院大学文学部卒。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。捕物帖での新人賞受賞は極めて困難と言われている中での快挙だった。主な著書に『追跡』『浜町河岸夕暮れ』『髪結おれん 恋情びんだらい』『札差市三郎の女房』などがある。本シリーズと「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞「シリーズ賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ひさか
16
2023年8月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ26作目。ほらやっぱり国替えという無茶な押し付けがあったぞ!。んなもんわかってるでしょ。ここからがどうやってはね返すのかということになるんですが…。やれる者がやれることをやって行くという、正攻法の展開が面白い。先代藩主も大奥の滝川も領民たちも登場してのハラハラドキドキの進展は手に汗握る。たいへんな出来事だけにその緊張感たるやいつもの比ではないだけに…。と、まぁすっかり千野さんの掌で踊らされました。次も楽しみです。2023/08/27
hiyu
6
いつもとは異なるヒリヒリとした展開が続く。何とか皮一枚残したというところだろうか。安堵感がいつもと違ったかな。2024/01/26
高橋 (犬塚)裕道
5
星2.5。少々飽きて来た。2024/02/17
Abercrombie
4
高岡藩が転封された史実はないから、作者がいくら不安を煽ろうとも、まったくハラハラはしなかったんだけど(三方領地替を喰らったのは浜松の本家の方。しかも2度!)。てっきり高岡河岸で百姓を斬った伊予新谷藩士を捕まえて、転封を有耶無耶にするもんだと思ってたから、まさかまさかの正攻法に驚いた。一段落した後の先代藩主の葬儀の場面が清々しい。2023/09/15
k_jizo
1
★★続きものだったの? 面白かった。2024/05/17