出版社内容情報
亀之助の一件を機に、加賀百万石の前田家と縁を結んだ尾張一門。反定信派の勢いが増すなか、公儀は「酒造額厳守」の触を出す。前年の不作による米不足を案じ、酒の製造を制限するものだが、これにより酒の値が高騰。商機と見た正紀は、高岡藩領内の百姓からどぶろくを買い取り、藩財政の足しにしようとするが──。大人気時代シリーズ、注目の第25弾!
内容説明
亀之助の一件を機に、加賀百万石の前田家と縁を結んだ尾張一門。反定信派の勢いが増すなか、公儀は『造酒額厳守』の触を出す。前年の不作による米不足を案じ、酒の製造を制限するものだが、これにより酒の値が高騰。商機と見た正紀は、高岡領内の百姓からどぶろくを買い取って、藩財政の足しにしようとするが―。大人気時代シリーズ、注目の第25弾!
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京生まれ。國學院大學文学部卒。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。捕物帖での新人賞受賞は極めて困難と言われている中での快挙だった。本シリーズと「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞「シリーズ賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひさか
15
2023年7月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ25作目。酒を仕入れて売る!またまた正紀は新しいことに挑戦するが、自動的に面白くない勢力が、邪魔をするという、いつものパターンの話。でも、正紀側もそれは折り込み済なのだが…。と、さすがに25作目となると、マンネリです。更に次巻でもこの邪魔は続きそうな…。2023/08/27
モーモー
11
今回は米の不作による酒造額厳守で酒の値段が見込めるため、自領高岡藩よりどぶろくを買って儲けようという話。 ずっと経済対策が続いているのと、幕府の施策に逆らったための窮地あり。 手軽にさくっとよめるのがいいですね2024/05/18
高橋 (犬塚)裕道
10
星2.5。一難さってまた一難。面白いけど一寸飽きてきた。然し藩主があんなにチャンチャンバラバラして良いのか?!ま、良いけど。2024/01/28
hiyu
8
これまでと似たような展開ではある。苦難の連続を正紀がどう乗り切るのか。スリリングというよりちょっと行き当たりばったり感かな。2023/12/21
Abercrombie
5
『造酒額厳守』の触れにより酒の値が高騰する中、領内のどぶろくをかき集めて一儲けを企む主人公。そこを悪党に付け込まれ、減封のピンチに追い込まれるいつものパターンには、ほんと学習しないとイライラ。2023/08/16