出版社内容情報
深川で半月おきに三件、辻斬りと思われる殺しが発生し、同一犯の犯行とみられていた。裄沢広二郎の幼馴染みで深川が縄張りの来合は警戒を強めるが、やがてまた辻斬りが現れる。さらに被害者は、いずれも岡場所帰りという共通点が見付かり――。上役ウケはすこぶる悪いが洞察力は群を抜く裄沢の奮闘を描く痛快シリーズ第七弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
56
北町奉行所の用部屋手附同心・裄沢(ゆきさわ)広二郎の活躍の物語です。字が大きくて読みやすかったですが、少し読むのに時間がかかりました。シリーズ7作目。2023.04発行。字の大きさは…中。2023.10.16~19読了。★★★★☆ 裸の死人、痴情の死、辻斬りの顚末、の短編3話。図書館から借りてくる2023.10.112023/10/19
coldsurgeon
9
知恵が回り弁もたつが剣の腕前はない同心裄沢広二郎が主人公。道理に合わなければ上役にも物申す裄沢の活躍は、道理を慣習や上役への忖度、権威へのおののきで、人々の心の疲弊をもたらす雰囲気を一掃する。今回は、辻斬りの諜報人をめぼし立てるが、最高権威者につながる人物であるため、通常の捕縛吟味そして仕置きができず、主人公たちが泥をかぶるようにして、目的を果たした。それが正しいかどうかはわからないが、町役人たちの気持ちは少しは収まったのだろう。2024/04/06
ニッキー
8
悪を切る❣️ この一言が相応しい。2023/08/21
kmzwrs5781
2
正義のためならば正しさを貫き通す。主人公の真っ直ぐさが怖くもあり羨ましくもあり。2024/05/30
ぢぢぃ
1
ややこしくなりますな2023/07/04