出版社内容情報
妾を囲い、働き者の女房に三行半をつきつけた小間物屋『菊乃家』の主・宗兵衛。その宗兵衛が欲に目がくらみ、二百両を騙し取られた。宗兵衛に恨みを抱く者の仕業と睨んだ臨時廻り同心の白縫半兵衛は、宗兵衛にお多福顔と軽んじられ、離縁された女房おそめの行方を追い始める。そんな中、周囲から罰が当たったと嘲笑されていた宗兵衛に、またぞろ災難が降りかかり――。「世の中には知らん顔をした方が良いこともあるさ」と嘯く半兵衛の人情裁きを描く、書き下ろし人気シリーズ第十八弾。
内容説明
妾を囲い、働き者の女房に三行半をつきつけた小間物屋『菊乃家』の主・宗兵衛。その宗兵衛が欲に目がくらみ、二百両を騙し取られた。宗兵衛に恨みを抱く者の仕業と睨んだ臨時廻り同心の白縫半兵衛は、宗兵衛にお多福顔と軽んじられ、離縁された女房おそめの行方を追い始める。そんな中、周囲から罰が当たったと嘲笑されていた宗兵衛に、またぞろ災難が降りかかり―。「世の中には知らん顔をした方が良いこともあるさ」と嘯く半兵衛の人情裁きを描く、書き下ろし人気シリーズ第十八弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
134
シリーズ第18弾!糟糠の妻を切り捨てた小間物屋の主に罰があたる1話目と、言い触らしても良い噂があるよねの3話目が良かった。盗人・隙間風の五郎八が探索に加わった4話目も面白かった。ってどの話も安心して読める安定の半兵衛シリーズなのだ。2023/01/29
とし
66
新・知らぬが半兵衛手控帖「お多福」18巻。「お多福」「天狗面」「上意討」「大盗賊」の4話今回も面白かったです。大久保様に何か天罰がくだらないかな~。2023/04/29
やま
61
北町奉行所臨時廻り同心、白縫半兵衛の人情味のある裁きが見所の物語です。半兵衛は、罪を犯した人の情状をくんで「世の中には知らん顔した方が良いこともあるさ」と嘯きながら事件を治めていきます。短編4話の中で、手塩にかけて作った店を心配する離縁された女房と、浮かれて妾を囲い遊ぶ亭主を書いた「お多福」が良かったです。それと隙間風の五郎八は、楽しいです。字が大きくて読みやすく。物語は単調であるが安心して読めます。18作目。2023.01発行。字の大きさは…中。2023.04.05~06読了。★★★☆☆→2023/04/06
シュレッダ
6
どの話も良かった。お多福が題名になるの納得。良い俳優がいれば時代劇の連続ものに推薦したいなぁ。2023/01/23
goodchoice
2
いつもの知らぬが半兵衛チームの問題解決はスッキリして気持ち良い。2023/05/14