出版社内容情報
又兵衛の義父、都築主税自慢の銘刀が、殺された札差の屍骸のそばで見つかった。どうやら又兵衛の知らぬうちに、小十人頭をつとめていた頃の配下に譲っていたらしい。義父に殺しの疑いが掛かることを恐れた又兵衛は、相馬斧次郎という元配下の行方を追うが、どうしても又兵衛には相馬を捜しあてることができず――。怒りに月代朱に染めて、許せぬ悪を影裁き。時代小説界の至宝、坂岡真が贈る、令和最強の時代シリーズ第五弾!
内容説明
又兵衛の義父、都築主税自慢の銘刀が、殺された札差の屍骸のそばで見つかった。どうやら又兵衛の知らぬうちに、小十人頭をつとめていた頃の配下に譲っていたらしい。義父に殺しの疑いが掛かることを恐れた又兵衛は、相馬斧次郎という元配下の行方を追うが、どうしても又兵衛には相馬を捜しあてることができず―。怒りに月代朱に染めて、許せぬ悪を影裁き。時代小説界の至宝、坂岡真が贈る、令和最強の時代シリーズ第五弾!
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。四季折々の江戸の情緒と人情の機微を、繊細な筆致で綴る時代小説には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
90
この巻も、3つの話が収められています。嫌みな上司の息子が同心ということで参加してきます。同じように嫌味な感じを与えるのですが事件に巻き込まれ主人公に助けられると・・。また義理の父親の刀がなくなりそれが殺しに使われてしまうという事件、また主人公の剣術の師匠が若い24の娘をめとりますがさまざまな事情があって、と面白くさせてくれます。2025/02/12
やま
70
南町奉行所例繰方与力で香取神道流を極めた剣客、平手又兵衛の活躍を書いた物語です。「おきく二十四」各々が所有する金魚を自慢するためにつくられた好事家の集まり金魚連の大店が次々に盗賊一味に襲われる。又兵衛が剣術の師匠、小見川一心斎を訪ねると、そこに上方なまりの抜けない山出し娘おきくが居た。おきくから盗賊の頭目で元大和郡山藩剣術指南役の喜惣治のことを聴き。盗賊は、郡山藩の逃散百姓を藩の番頭格大月勘解由が組織したものであると。それを知った又兵衛が喜惣治を捕まえる。→2022/09/19
とし
61
はぐれ又兵衛例「死してなお」5巻。今回も悪の影裁き痛快でしたね。2022/09/20
ひさか
25
2022年5月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ5作目。揚羽蝶蘭、死してなお、おきく二十四、の3つの連作短編。又兵衛が強いので奉行所の上役に使われてしまうくだりは面白いが、全体的な話としての展開は奮わず。2023/03/31
ゴルフ72
18
正義の味方又兵衛!・・・悪人に対しても殺すのではなく、鎖骨を折って戦意を焼失させる。手柄を気にせず、ただ悪に対しては絶対に許さない。次は第6巻へ2023/05/30
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- 和書
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