出版社内容情報
福寿草が雪を割る新春。浅間三左衛門とおまつの長女おすずが嫁入りすることとなった。胸に穴があいたような三左衛門だったが、元風烈廻り同心八尾半兵衛に「幸せと淋しさは背中合わせ」と慰められる。祝言から数日後、七十を過ぎても矍鑠としていたはずの半兵衛の様子がおかしい。妻のおつや曰く、まだら惚けだという。徘徊のすえ、行方知れずになった半兵衛は、倉木主水と名乗る若侍に背負われ屋敷に戻ってくるのだが……。人情長屋の悲喜こもごもを描く傑作新装版、最終巻!
内容説明
福寿草が雪を割る新春。浅間三左衛門とおまつの長女おすずが嫁入りすることとなった。胸に穴があいたような三左衛門だったが、元風烈廻り同心八尾半兵衛に「幸せと淋しさは背中合わせ」と慰められる。祝言から数日後、七十を過ぎても矍鑠としていたはずの半兵衛の様子がおかしい。妻のおつや曰く、まだら惚けだという。徘徊のすえ、行方知れずになった半兵衛は、倉木主水と名乗る若侍に背負われ屋敷に戻ってくるのだが…。人情長屋の悲喜こもごもを描く傑作新装版、最終巻!
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、11年の会社勤めを経て文筆の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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やま
66
娘を嫁に出す三左衛門の気持が痛いほどわかります。上州富岡七日市藩一万石で富田流小太刀の名人で「眠り猫」と呼ばれた浪人・浅間三左衛門、町方として唯一袖の下を受け取らない頑固者だが、ずば抜けた探索力を持つ定廻り同心の八尾半四郎、元会津藩士で会津真天流の遣い手の浪人・天童虎之介と、半四郎の叔父で元風烈廻り同心八尾半兵衛の活躍を描いた物語です。🌿続く→2022/05/23
とし
61
照れ降れ長屋風聞帖「まだら雪」18巻 最終巻。おすずに新しい命が宿り、伯父半兵衛さんはあの世へ旅立つ哀しいですが・・・良い最終巻でしたね。2022/10/23
asky0084
1
★★★✪☆2022/05/25
onakagayowayowa
0
終わっちゃった…。寂しい!! でも、凄く良い終わり方だった。最後の話で、皆が歳を取っていたのが切なかった。特に半兵衛が…。 妖艶な女は、雪乃だったのかな? 終って寂しい良いお話でした。ありがとうございました。2024/06/27
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