出版社内容情報
同心豊岡文五郎と「夢の湯」主人で岡っ引きの源兵衛は、四年前に兄弟押し込み強盗を捕らえた。兄は獄門、弟の弥蔵は島流しとなったが、弥蔵が腕の立つ浪人とともに島抜けをしたらしい。復讐の鬼と化した弥蔵たちの企てを、「湯屋のお助け人」大曽根三樹之助の剣が斬る!大好評新装版シリーズ第二弾!
内容説明
旗本家の次男、大曽根三樹之助は、とある事情で家を飛び出し「夢の湯」に居候している。湯屋の主人で岡っ引きの源兵衛は、四年前に同心の豊岡文五郎と共に押し込み強盗を働いた兄弟を捕らえた。兄の金兵衛は斬首、弟の弥蔵は島送りとなったが、腕の立つ浪人と共に島抜けし、江戸に戻って来た。復讐の鬼と化した弥蔵たちに豊岡が襲われ、さらに悪人の牙が湯屋の子どもたちにも迫っていた―。若侍三樹之助の活躍と成長を描く人気シリーズ新装版第二弾!
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京生まれ。國學院大學文学部卒。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。「おれは一万石」シリーズと「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞「シリーズ賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
78
旗本七百石で御納戸頭・大曾根左近の次男坊・三樹之助22才は、直心影流団野道場で免許皆伝の腕前であるが。大身旗本酒井織部のご息女・志保23才の婿入り話を蹴っ飛ばして、親に無断で屋敷を出て来てしまった。そして江戸の湯屋「夢の湯」で働いている。 此度は、盗賊金兵衛、弥蔵と喜三郎の3兄弟が両替商三笠屋に盗みに入ったが。事前に気づいていた定町廻り同心の豊岡と、岡っ引きで夢の湯の主・源兵衛によって金兵衛と弥蔵が捕まり。主犯の金兵衛は、斬首。弥蔵は、遠島となるが、島抜けして豊岡と源兵衛に復讐を企てる……。🌿続く→2022/01/06
はつばあば
41
親が岡っ引きとか、人の命を預かる者の家族は大変です。源兵衛は湯屋を経営しながらの岡っ引き。袖の下をそんなに要求せずに・・少々は有りかも・・頑張っているのでしょうね。極悪人とはいえ兄弟だけには優しかった弥蔵・・親を幼少の頃亡くすって後々の人生にも影響が。おナツや冬太郎が幸せであるように願います。2022/07/11
goodchoice
0
主人公の三樹之助を含め周りの脇役たちもいい味をだしていて、とても楽しめる。2021/12/04