出版社内容情報
又兵衛の幼馴染みで、頼れる相棒の長元坊に金貸しの老婆殺しの疑いが掛かった。無実を訴える又兵衛だが、長元坊を捕らえた北町奉行所との軋轢を恐れた南町の吟味方は、又兵衛のことばに耳を貸そうとしない。孤立無援のなか、友の窮地を救うべく奔走する又兵衛のまえに、北町の大きな壁が立ちはだかる――。怒りに月代朱に染めて、許せぬ悪を影裁き。時代小説界の至宝、坂岡真が贈る、令和最強の新シリーズ、注目の第二弾!
内容説明
又兵衛の幼馴染みで、頼れる相棒の長元坊に、金貸しの老婆殺しの疑いが掛かった。無実を訴える又兵衛だが、長元坊を捕らえた北町奉行所との軋轢を恐れた南町の吟味方は、又兵衛のことばに耳を貸そうとしない。孤立無援のなか、友の窮地を救うべく奔走する又兵衛のまえに、北町の大きな壁が立ちはだかる―。怒りに月代朱に染めて、許せぬ悪を影裁き。時代小説界の至宝、坂岡真が贈る、令和最強の新シリーズ、注目の第二弾!
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、11年の会社勤めを経て文筆の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
91
シリーズ2作目 2020.11発行。字の大きさは…中。赦免船、櫛侍の本懐、鯖断ちの3話。南町奉行所例繰方与力で香取神道流を極めた剣客・平手又兵衛の活躍を描いた物語です。「櫛侍の本懐」又兵衛は、内与力の沢尻玄蕃から櫛の囲い荷の疑いがある、櫛屋木曾屋の探索を命じられる。木曾屋は、櫛の囲い荷で値を吊り上げ不当に儲けを得ており。又兵衛は、証拠となる隠し蔵を発見するが。動かない沢尻に業を煮やし…。そんなおり木曾屋と結託している岸和田藩小野寺左京を仇と狙う稲美が動き出す。稲美が、小野寺に襲い掛かったが…。🌿続く→2021/03/28
KAZOO
87
シリーズ2作目です。独り身であった30代後半の内勤侍の主人公の家に、前作の最後で出戻りの元旗本の娘(主人公の将来の奥方)とその両親が引っ越してきます。話も今回も3話で過去の事件を掘り返して悪を退治していきます。小者と幼馴染の坊主が助ける役割となっていて本当に勧善懲悪で終わり方がすっきりしています。ただいつも思うのですが、悪の裏にはいつも幕閣などや大名の偉い人物などがいます。主人公が怒ると月代が赤くなるので鷭という鳥に似ているといつも小者が言っています。2025/02/09
とし
80
はぐれ又兵衛例繰控「鯖断ち」2巻。短編3作、はぐれの例繰方与力平手又兵衛、鍼医者長元坊と又兵衛の小者甚太郎のコンビ息もぴったり、益々香取神道流の奥義が冴え渡りますね。2021/03/28
ゴルフ72
16
はぐれ又兵衛第二弾目も面白かった!期待を裏切らない。不浄役人と思われつつも賄賂一つ受け取らず、己の信念を曲げない生き方は、まさにヒーロー、今の政治家に聞かせてやりたい。この先、幼馴染の長元坊と事件をどのように解決していくのか・・・活躍を期待して第三弾に向かう。2023/04/21
ひさか
16
2020年11月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。赦免船、櫛侍の本懐、鯖断ち、の3つの連作短編。はぐれと揶揄される例繰方与力平手又兵衛の繰り出す香取神道流の正義の刃は、坂岡さんお得意の展開。幼なじみの鍼医者の長元坊等、登場人物も面白いが、2作目にしてすでに、マンネリ感あり。例繰方という設定が、まだ生きてない?。2021/02/23