出版社内容情報
日本が大変革した明治維新。その分岐点となった江戸城無血開城への道を開く一方で、激動の時代に揺らぐことなく自己研鑽に励み、ついに大悟。剣では無敵の極意を得て一刀正伝無刀流を開き、書では「天下第一」と評され、同時代の誰もがその卓越した人格を敬した、山岡鉄舟。破格の男の生涯を通して、生きることの深淵へ迫る傑作歴史小説。
内容説明
日本が大変革した明治維新。その分岐点となった江戸城無血開城への道を開く一方で、激動の時代に揺らぐことなく自己研鑽に励み、ついに大悟。剣では無敵の極意を得て一刀正伝無刀流を開き、書では「天下第一」と評され、同時代の誰もがその卓越した人格を敬した、山岡鉄舟。破格の男の生涯を通して、生きることの深淵へ迫る傑作歴史小説。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。90年『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞。自らの剣道体験をもとに、「柳生十兵衛武芸録」「介錯人・野晒唐十郎」「はぐれ長屋の用心棒」などのシリーズで、剣豪小説の第一人者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
88
荒海を渡る舟。久々に実在人物の幕末物を読みました。幕末から明治時代初期にかけて活躍した幕臣山岡鉄舟、、徳川慶喜の使者として単身で西郷と面会して交渉し江戸無血開城の立役者まさに荒海を渡る舟(鉄舟)ですね。剣・禅・書にも才覚があり、静岡県権大参事、茨城県参事、伊万里県権令、侍従、宮内大丞、宮内少輔、子爵、従三位、勲二官位も凄い。 2020/10/18
イトノコ
20
飛騨高山で育った旗本の子、小野鉄太郎高歩。後に剣と禅を納め、やがて江戸城無血開城に貢献する山岡鉄舟の一生を描く。/申し訳ないけれど、既読の南條範夫「山岡鉄舟」、山本兼一「命もいらず名もいらず」のハイライト版という感じ。特に目新しいところはなく。2022/07/31