出版社内容情報
孫を背負って悪を斬る、わるじいの胸のすくような活躍が堪能できるシリーズ第4弾!
内容説明
長屋の二階から忽然と消えたエレキテル。あんな大きくて重いものが煙のようになくなるとは、はて面妖な。踏み込んできた北町奉行所の与力や捕り方たちも目を白黒させるなか、愛坂桃太郎は謎を解こうと、発明した中山が匿われている蘭学塾を訪ねるが、彼もまた行方をくらませていた。愛する孫の桃子までかどわかしに遭ってはいけないと、元目付の桃太郎は調べを進めるが…。大人気シリーズ第四弾!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。93年に『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞し、デビュー。2015年に『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
69
桃ちゃんが成長しているのがイイ。片言がカワイイ。桃太郎の恋に、ばあばの参戦と新展開がありこの先楽しみです2021/05/02
kei302
63
面白かった。今年の“おもしろ”本、第一位!! (上書きされるし、忘れるしでころころ変わる)。 桃さんの、桃子語翻訳、以心伝心、楽しすぎます。長屋の大家・卯右衛門との掛け合い漫才のようなやり取りも楽しい。 『ばあばです』のばあば、いつ登場と思っていたら、最後に千賀&富茂の桃太郎最強苦手コンビで登場。次巻がますます楽しみ。傘のほうの蝙蝠が特にわくわくドキドキで手に汗握る展開。影の悪者を桃さんがどう始末するのだろう。 2020/12/28
タツ フカガワ
53
<「笑ってもいいですか」と、珠子が訊いた。「かまわぬさ。わしだって笑いたいが、自分のことだからな」「では、笑います」と言うと、いきなりひっくり返り、腹を抱えながら、大笑いした。>というのはシリーズ4作目の「牛の末裔」の一場面。正しい系図をつくろうと愛坂家の先祖を辿ったところ、牛の生まれ変わりと判明。それを聞いた珠子の反応がこれで、読んでるこちらも大うけだった。だがここにある策略が隠されていた。全4話でこれが面白かった。2024/09/27
はにこ
31
今回もキレキレの桃太郎爺。牛の末裔疑惑や、蟹丸に惚れられたりと爆笑シーンも優秀!ちょっとおしゃべりを覚えた桃子も最高に可愛い。次は森山との戦いに動きがありそうね。そして千賀と登茂が一番恐ろしいー。2021/05/03
み
28
さくさくと♪今作の最後が嵐の前のような…。朝比奈さんが、お元気なのが嬉しいです^ ^2021/08/22