出版社内容情報
強欲な庄屋らに騙されすべてを失った八百助は、山の神へ捻じ込みにいき、職務怠慢をなじった挙げ句、祠を燃やすと恫喝。恐れおののいた山の神より”思うことは何でもかなう力”を手に入れる。自らにかけた忍術で目も覚めるような美丈夫に変身した八百助は、色と欲に目が眩んだ世間に痛快な復讐劇を仕掛けていく。巧みな筋運びと驚愕のオチはさすが周五郎! の表題作を含む傑作短篇集。
内容説明
強欲な庄屋らに騙されすべてを失った八百助は、山の神へ捻じ込みにいき、職務怠慢をなじった挙げ句、祠を燃やすと恫喝。恐れおののいた山の神より“思うことは何でもかなう力”を手に入れる。自らにかけた忍術で目も覚めるような美丈夫に変身した八百助は、色と欲に目が眩んだ世間に痛快な復讐劇を仕掛けていく。巧みな筋運びと驚愕のオチはさすが周五郎!の表題作を含む傑作短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shinn
7
周五郎の破天荒な喜劇的時代小説集。「おしゃべり物語」「明暗嫁問答」「しゅるしゅる」「忍術千一夜」 おしゃべり物語はぜひどなたか噺家さんに落語にしてほしい。この手のものはお堅い表紙の新潮文庫版よりこの双葉文庫でまとめて読もう。2025/03/27
麻由
1
はーーー古くさ。作品全体が当時の(特に女性に対する)差別意識を礎に作られてるので、仕方ないけど令和に読むとその差別意識にいちいち萎える無用の長物なんですわ。こういうのを読むと、時代に左右されない普遍的な名作なんてあり得ないということを再認識しますね。2021/07/21