出版社内容情報
黒木 久勝[クロキ ヒサカツ]
著・文・その他
内容説明
父の遺した看板線香ほの香の再現に成功した芳楽堂おりんだが、客足は戻らぬまま。一念発起して口臭消しの飴を考案し吉原に売り込む懸命な姿に、美しき子持ち花魁桃里が目を留める。桃里はおりんを廓へと招き、自分が桃の香を放つ身体であること、さらに意外な胸中を明かす。飴は大当たりするも、その喜びも束の間、芳楽堂周辺で不気味な嫌がらせが相次ぐ。江戸が香る話題の書き下ろし第二弾。
著者等紹介
黒木久勝[クロキヒサカツ]
1973年、大阪市出身。高校卒業後、映画『東京フィスト』のスタッフとして参加するため上京。以降、塚本晋也監督の助監督を務める。また、フリーのディレクターとして、テレビ番組制作に従事。2007年、映画『悪夢探偵』で脚本家デビュー。代表作はドラマ版『猫侍』。2015年、「鬼がらす恋芝居」シリーズ(双葉文庫)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
天笑院たか姫
6
シリーズ第三弾!芳楽堂の客足は戻らぬまま、口臭消しの薄荷飴を考案する が、またまた、読売にあることないこと書かれて妨害を受ける。嫌がらせの犯人は捕まるが裏に大物が控えてるせいか解放される。大物と芳楽堂の繋がりがわからないので先が気になる。左内とおりんはうまくいくのか?見守りたい。2016/06/03
ドロンジョ935
1
亡くなった父の跡をついでお店を再興して、奮闘するおりんちゃん。腹立たしい目にあったり、危ない目に遭ったりするけど、見方も増えてきてる。おりんちゃんはもてる、周りの男性がみんなおりんちゃんにほれてるんだよなぁ。決着は、次巻かな。2017/01/28
こめまり!
1
不穏な空気を残しつつも2巻読了!早く続きが読みたいよ〜。2016/11/02
安芸乃勝
0
続きとしての2巻の立ち位置としては印象が薄い、なぜ芳楽堂の印象を落とす必要があるのかは次巻によって明らかになるのであろうが、動機がかなり微妙だ。ちょっと間延びしたところを締めくくる流れを期待しつつ、今はまだ読むかどうか思案中。2024/10/18
goodchoice
0
第2巻となりいろいろな面でおりんを支える人たちが増え、筋立てとして面白くなっているが、やや話の展開が遅く、同じところに立ち止まっていてなかなか先へ進まないもどかしさを感じる。2019/10/12