内容説明
北町奉行・永田備前守正直の三男である豊之助は婿入りの話を断わり、剣客として生きる決心をした。師の中西忠兵衛の命に従い、本所の町道場の師範代となるが、当の師範は借金をつくってすでに夜逃げ!もはや後には引けない。豊之助は懸命にオンボロ道場の立て直しをはかるのだったが…。待望の新シリーズ第一弾!
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京生まれ。國學院大學文学部文学科卒。出版社勤務を経て、90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
86
雇われ師範・豊之助「借金道場」1巻。夜逃げをした町道場の師範の師範代になった豊之助、門弟もおらず、道場は傷みさらに借金まで、借金取り立てに奔走するまずは師範代コミカルで面白いですね。2019/02/04
美月0217
27
読友さんの感想を読んで・・初作家さん♪良いですね~♪読みやすい!豊之助がとある道場の立て直しをしていくお話。そしてその道場の元の持ち主には借金・・その借金を返すためにお若さんのところで取り立てをしたり、お若の娘婿・孫も出てきたり・・そして、ある事件?を追跡してみたり・・続きが楽しみな本になりました。2016/03/17
フキノトウ
18
続編を読むために再読。借金をし夜逃げした道場主の代わりに道場を立て直すことになった豊之助の。その奮闘振りが軽快で面白い。お若さんと娘婿・文太郎が和解できればいいな。2019/05/11
いぼいのしし
13
シリーズ1。北町奉行の三男が、門弟の集まらない道場を手伝うことになって、行ってみるとその道場の師範は借金で夜逃げしていた。今のところ可もなく不可もなく、普通な感じ。とりあえず次巻を読んでみようと思う。2019/06/07
ツン
11
北町奉行の三男坊が養子の口を捨てて選んだ道場師範の道。ところが、なぜか師匠から、借金を残して逃げてしまった同門の道場に派遣されてしまうという。。なんともすごい設定なのですが、恋の花咲そうな気配もあり、なぜか借金取りのおばあさんの下での修行ありと、面白そうなので続きを読んでみたいと思います。2020/10/18